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サッカー日本代表、強固な守備を生んだ「準備」と「自信」。トルシエと岡田武史から得たヒントとは?【コラム/W杯アジア最終予選】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

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カタールワールドカップアジア最終予選、オーストラリア代表対日本代表が現地時間24日に行われ、0-2で勝利した日本代表がカタールワールドカップ出場権を獲得した。1勝2敗という最悪なスタートを切った日本代表だが、その後は6連勝。9試合でわずか3失点という強固なディフェンスを築き、大舞台に立つ資格を得た。(取材・文:元川悦子【シドニー】)


「組織力」と「サイドのケア」

吉田麻也
【写真:Getty Images】

「このチームの強みの1つは後ろが安定していること」とキャプテン・吉田麻也が胸を張った通り、2022年カタールワールドカップ(W杯)出場権を獲得した日本代表は最終予選9試合中6試合でクリーンシートを達成した。24日の大一番・オーストラリア戦でも酒井宏樹、冨安健洋という主軸2人を欠く中、危ないシーンを作られながらも敵を完封。終盤の三笘薫の2得点につなげることができた。

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「過去のW杯でベスト16に行った2002年日韓、2010年南アフリカ、2018年ロシアの3大会を見ると、(フィリップ・)トルシエ監督の時は世界に通じる組織力を見せ、岡田武史監督の時は日本が世界相手にやられてきたサイドの突破や外を起点にする攻撃をさせなかった。あの戦いから4-1-4-1(4-3-3)での形で徹底的にサイドをケアするというヒントをいただいた」

 森保一監督は7大会出場権獲得から一夜明けた25日早朝、現地での取材対応でこう話した。確かにクロス対応というのは、間違いなく日本の長年の課題だった。今回の豪州も最前線に186cmのミッチェル・デュークを据え、その背後に183cmのアイディン・フルスティッチを配置。彼らをターゲットにして外から勢いよく攻めることはできたはず。そこを止めることが1つの重要ポイントと考えてよかった。

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