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角田涼太朗が初のACLで感じる「すごく幸せなこと」とは? 横浜F・マリノスは22日にシドニーFC戦【ACL】

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

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角田涼太朗
【写真:舩木渉】



角田涼太朗、シドニーFC戦の前日記者会見に登場

 横浜F・マリノスは22日にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節でシドニーFCと対戦する。



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 ここまで1勝1敗でグループHの2位につけるマリノスは、第3節と第4節でシドニーFCとの連戦に挑む。21日に行われた記者会見に登壇したDF角田涼太朗は「こないだの試合で負けたからといってチームがマイナスに向いているかというと、そうではない」と強調する。

 マリノスはグループステージ第2節の全北現代モータース戦を0-1で落とし、2位に後退した。「すごく悔しさの残る試合になってしまいました」と自身が先発出場した全北現代戦を振り返る角田は、「全員が前を向いて、まずは明日の試合に向かって準備を進めている」とポジティブな姿勢を崩さない。

 そして「グループステージ突破という目標はありますけど、まずは目の前の一戦に向けてしっかり準備していきたいと思います」と、シドニーFCとの1戦目に向けて改めて気を引き締めていた。

 昨季途中にマリノスとプロ契約を結んだ角田にとって、今回は初めてのACL出場だ。グループステージ第2節の全北現代戦でACL初先発を飾り、今後さらなる飛躍が期待される。

 全北現代戦ではドイツ2部などで実績のある長身ロシア人FWスタニスラフ・イリュチェンコと対峙し、一歩も引けを取らない勝負を披露。シドニーFC戦で出場機会があれば、プレミアリーグでシーズン二桁得点を達成したことのあるイングランド人FWアダム・ル・フォンドルや、元オランダ代表FWルシアーノ・ナルシンフといった、一段レベルの上がる相手を封じ込める役割を任されるだろう。

 そんな難題を課されても、角田は「そういう(実績ある)FWと対戦できるのは、すごく幸せなことですし、こういう機会がないとなかなか対戦できないので、まずはそこを楽しみながらやっていきたい」と意欲に満ち溢れている。

 そのうえで、実力あるアジア圏屈指のストライカーたちを「どうやって抑えるか」のイメージも膨らませていた。

「チームとして戦っていくうえで、もう1人のセンターバックだったり、サイドバックやボランチと声を掛け合いながら、連係して守っていくことが大切だと思っています。まず個人で負けないことを前提として置きながら、いかにして点を取らせないように守るかは考え続けてプレーしていきたいと思います」

 筑波大学出身の角田は常に深くまで思考し、パワフルかつクレバーに守るプレースタイルをJリーグでも確立しつつある。マリノスで徐々に大きくなってきている存在感は、貴重な経験となっているアジアの舞台でどこまで拡がっていくか。一瞬の隙を見せることも許されないシビアな戦いの中での、さらなる進化に期待したい。

(取材・文:舩木渉)

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