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藤田譲瑠チマ、ACL初先発も「全く納得のいかないゲームに」。横浜F・マリノスのサッカーで担わなければならない役割とは?【ACL】

text by 編集部 photo by Yokohama F.Marinos

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藤田譲瑠チマ
【写真提供:横浜F・マリノス】



藤田譲瑠チマが担う自らの役割とは?

 横浜F・マリノスは22日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第3節でシドニーFCに1-0の勝利を収めた。



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 今大会初先発となったマリノスのMF藤田譲瑠チマは「勝ててよかったですけど、個人的には前半のところでの入りだったり、ゲームの内容は全く納得のいかないゲームになってしまったので、そういうところをちゃんとできないとチャンスはもらえないと思うし、反省の方が多かった試合かなと思います」と自身のパフォーマンスを振り返った。

 チームとしても振るわないパフォーマンスで、終盤にコーナーキックの流れからDF角田涼太朗がゴールを奪うまで無得点。その中で「これまでの3試合を振り返って、あまり攻撃のところでのテンポアップがなかなかうまくできていない試合が多い」と感じた藤田は、「自分がどんどんボールに絡んで、こういう気候なので体も結構キツいんですけど、チームのために献身的に走ることというのを意識していた」と語る。

 しかし、「反省の方が多かった」のは、やはりミスが多かったから。ボールを失わず、被カウンターのリスクを管理しながら前へ運んでいこうとしたが、予想以上に多くのミスが起きて度々シドニーFCの反撃を食らってしまった。

「簡単なパスミスだったり、簡単なドリブルやトラップミスで相手にカウンターをされてしまって、自分たちのゴール前まで運ばれてしまうシーンが多く見られたので、そういったところが反省点かなと思います」

 角田の決勝点で勝ち点3を積み上げられたのは「チーム一丸となって戦った結果」であり、「まずは勝つことが大事だと思っているので、勝負強さが身についてきている」とも感じている。それでも自分たちのスタイルで相手を圧倒していくにあたって、藤田が改善点を多く感じていたのは間違いない。

 もっとチームに貢献し、プレー時間を伸ばしていくためには「どんどんボールに絡んで、ボール保持者の選択肢をたくさん持たせてあげることが大事になってくる」と分析している。

 自身初のACL出場で「正直、自分はJリーグよりそんなにレベルが高くないかなとは思うんですけど、やっぱり国を代表してきているチームだけあって、気迫はすごく感じます」と実感する藤田は、改めて攻撃的なサッカーでの勝利を追求していく姿勢を明確にした。

「(相手は)自分たちのサッカーを知った上で割り切ってプレーしてきているので、すごくやりにくいところもあるんですけど、そういったところを自分たちの攻撃的なサッカーで崩していけたらもっと楽しくなるし、見ている人たちもワクワクできるのかなと思います」

 グループステージは残り3試合。ここまでに噴出してきた課題を短期間で克服し、タフな戦いを切り抜けてチームとして決勝トーナメントへの切符をつかめれば、藤田にとっても大きな成長のきっかけになるはずだ。

(取材・文:舩木渉)

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