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角田涼太朗「これも経験と捉えて前に進む」。劇的プロ初得点の翌節にまさかの一発退場、横浜F・マリノスは快勝【ACL】

text by 編集部 photo by Getty Images

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角田涼太朗
【写真:Getty Images】



角田涼太朗、プロ初得点の直後に落とし穴が…

 横浜F・マリノスは25日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージ第4節でシドニーFCに3-0と快勝した。



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 まさかの落とし穴が待っていた。2点リードで迎えた63分、マリノスのDF角田涼太朗が自らのミスからボールを失いそうになった時、シドニーFCのFWパトリック・ウッドを競り合いで倒してしまう。

 そこで笛を吹いた主審は、角田に迷わずレッドカードを提示。前節の終盤にプロ初得点を挙げてチームを劇的な勝利に導いていた22歳は、その喜びもつかの間、プロ初の退場処分を受けることとなった。

「やっぱり自分が退場してしまったことが全てですし、チームに迷惑をかけてしまったのは本当に申し訳ないです」

 試合後、口を突いて出たのは謝罪の言葉だった。マリノスは10人になった後も攻め続けて終盤に追加点を奪い、3-0で勝利。角田としては慣れない左サイドバックとして先発出場の機会を与えられ、「いいところも課題も見つかった」と収穫を得ていた中での退場劇に反省しきりだった。

「ああいうプレーで退場してしまったというのはもったいなかったですし、結果としてすごくチームに迷惑をかけたので、反省しなきゃいけないことです」

 さすがに厳しすぎる判定に見えた。主審は角田に「決定的な得点機会の阻止」。いわゆる「DOGSO」でのレッドカードだと伝えたというが、自陣ゴールまでかなり距離があり、接触自体もそれほど激しいものではなかった。

「もちろん自分の主観で言えば、疑問は残ります」と語った角田は、一方で「そこに文句を言っても変わらない」と判定を冷静に受け入れてもいる。

「Jリーグと違ってVARが入っているわけではないし、審判に与えた印象が悪かったのは個人的な反省でもあります。そこでああいうプレー選択をしてしまったことも自分の課題だと思うので。ただ、ファウル覚悟で止めたというわけではなくて、自分の中では正当に競り合った結果だと思いますし、(厳しく反則を)取る人は取るというところで、あとは次に生かしていきたいなと思います」

 起きてしまったことに悔いは残っても、すぐに頭を切り替えなければならない。「これも経験と捉えて前に進んでいきたいですし、とにかく今日は本当にチームが勝ってくれてよかったかなと思います」と角田は語る。

 マリノスは先にも述べた通り、角田の退場によって相手より1人少なくなった後も攻めの姿勢を貫き、終盤にリードを広げる3点目も奪って連勝を果たした。グループステージ首位突破に向けて、63分までプレーした背番号33の貢献の価値が色褪せることはない。

(取材・文:舩木渉)

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