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Jリーグ 2年前

衝撃の0-4。なぜ湘南ベルマーレはJリーグ王者を攻略できたのか? デュエル勝率36%でも勝つ「湘南スタイル2022」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第15節、川崎フロンターレ対湘南ベルマーレが25日に行われ、0-4で湘南が勝利した。50分、54分、60分、61分。あっという間に湘南が4点を奪い、川崎の息の根を止めた。降格圏に沈むチームは5年間で4度優勝し、今季も首位を走るチームをなぜ圧倒できたのか。(取材・文:加藤健一)


ストレスを抱えていた川崎フロンターレ

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【写真:Getty Images】

 スコアが動いたのは後半だが、前半も湘南は良かった。献身的なスライドでスペースを埋めつつ、ボールホルダーに対する寄せも激しい。川崎もシュートチャンスこそ作っているものの、どこかやりにくさを感じていた。

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 山根視来は試合後、「ストレスを抱えながら回していた」と振り返る。湘南の山口智監督も「非常に攻守にしんどい中で、サイドがタスクをこなしてくれた。両サイドがあれだけタフに戦えると助かる」と両ウイングバックを評価している。

 山根とマッチアップした左ウイングバックの石原広教は、立ち上がりから積極的に高い位置を取った。4分に山根とのマッチアップからコーナーキックにつながったシーンを筆頭に、川崎をサイドから押し込んでいる。右サイドからサイドチェンジを受ける場面も何度かあり、高い位置を取る石原が攻撃のアクセントになっていた。

 右の畑大雅はマルシーニョの対応に苦慮する場面もあったが、次第に高い位置を取れるようになっていく。クロスの精度にはまだまだ課題があるが、ウイングバックが良いポジションを取れれば、フォワードやインサイドハーフも活きてくる。湘南の攻撃はいい距離感と配置によって躍動感を生まれていた。

 山口監督はウイングバックに求めていることについてこう語る。

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