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Jリーグ 2年前

いよいよ覚醒か。“96年世代の先駆者”が鹿島アントラーズ撃破の原動力に。FC東京の背番号23が制した駆け引きとは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第16節、FC東京対鹿島アントラーズが29日に行われ、3-1でFC東京が勝利した。首位に立っていた鹿島から2得点を奪ったのは渡邊凌磨。高校サッカーで名をはせ、ドイツで技を磨いた96年世代の先駆者は、飛躍のきっかけを掴みかけている。(取材・文:元川悦子)


「相手の強度が落ちることを想定して…」

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【写真:Getty Images】

 川崎フロンターレが25日の湘南ベルマーレ戦で4失点を喫して完敗したことで、首位に浮上した鹿島アントラーズ。ただ、彼らも同日のサガン鳥栖戦を4-4で引き分けるなど、圧倒的強さを誇っているわけではない。

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「鹿島はクオリティの高い選手を揃えている。最初からインテンシティの高い守備をしてくることは予想していました」とFC東京のアルベル監督は相手をリスペクトしたうえで、虎視眈々と勝ち点3を奪うべく、29日の一戦に挑んだ。コロナ禍初の2万8000人超えとなった味の素スタジアムの熱気も選手たちを後押ししたはずだ。

 立ち上がりから主導権を握ったのは鹿島、前への意識を強く押し出し、素早い切り替えからゴールを伺った。FC東京は粘り強い守備で応戦。長友佑都が対面に位置する安西幸輝とサイドに開いた鈴木優磨の2枚をケアし、森重真人と木本恭生の両センターバックが上田綺世を徹底マーク。ボールを入れさせない。森重が5月21日の柏レイソル戦で復帰して以降、明らかに守備の安定感は増した印象だ。

 守勢に回っていたFC東京の流れが変わったのが、前半の飲水タイム。この日は気温が30度近くまで上昇したため、今季初めて設けられたのだ。それが彼らには奏功する。アルベル監督が「相手の強度が落ちることを想定して、右ウイングの(渡邊)凌磨をより中央でプレーさせるように指示した」と明かした通り、ここから一気に攻撃のギアを上げたのだ。

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