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日本代表 2年前

パラグアイ相手ならできて当たり前。サッカー日本代表、鎌田大地が明かす強豪国と渡り合うイメージ「ブラジルレベルになると…」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Shinya Tanaka

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サッカー日本代表は2日、キリンチャレンジカップ2022でパラグアイ代表と対戦し、4-1で勝利した。インサイドハーフでプレーした鎌田大地は、およそ1年ぶりとなるゴールで昨年10月以来となる先発起用に応えた。中盤で並んだ原口元気も2アシストをマークする活躍で、日本代表の攻撃を牽引。ドイツで研鑽を積む2人のMFが、日本代表に新たなバリエーションをもたらすかもしれない。(取材・文:元川悦子)


貴重なテストとなるサッカー日本代表4連戦

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【写真:田中伸弥】

 11月23日のドイツ代表戦から幕を開ける2022年カタールワールドカップ(W杯)まで約半年。日本代表にとって選手絞り込みとチーム完成度アップ、世界基準へのアジャストのために重要なのが、今回の6月4連戦だ。

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 その第一弾だったのが、2日のパラグアイ代表戦。4万2000人収容の札幌ドームに集まったのは2万4511人で、やや空席が目立ったものの、ゲーム自体は最終予選で出番の少なかった面々が躍動した。前半に浅野拓磨と鎌田大地、後半に三笘薫と田中碧がそれぞれゴールを挙げ、4-1で勝利した。

 W杯出場権を逃した相手の不十分なモチベーションとコンディションが追い風になった。それでも、代表デビューの伊藤洋輝が先制点のお膳立てし、新たな組み合わせも見られるなど、日本としては収穫も少なくなかった。森保一監督も「誰が出ても勝つ、チーム力を落とさずに機能できるところを見せられた」とこの日の戦いぶりを前向きに評価した。

 とりわけ、注目を集めたのが原口元気と鎌田の両インサイドハーフだった。最終予選は昨年10月のオーストラリア戦以降、守田英正と田中碧の元川崎フロンターレコンビがファーストチョイスになっていた。彼らとアンカーの遠藤航の中盤3枚は全員がどの位置でもプレーでき、近い感覚を持っていて、連動が非常にスムーズだった。元日本代表ボランチ・福西崇史氏も「本大会は彼ら3人を軸に考えるべき」と提言するほど、周囲からの信頼は絶大だった。他の人間がそこに割って入るのは容易ではないのである。

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