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日本代表 2年前

サッカーU-21日本代表、AFC U-23アジアカップ全選手パフォーマンス査定まとめ。6試合を戦い抜いた各選手たちの評価は?

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by 2022 Asian Football Confederation (AFC), Getty Images

MF

鈴木唯人
【写真:2022 Asian Football Confederation (AFC)】

松岡大起(背番号6)

U-23UAE代表戦:82分 OUT
評価:C

 アンカーとして先発出場。中盤のバランスを整えながら豊富な運動量を駆使して広範囲をカバーし、ビルドアップ時には積極的にボールを引き取った。しかし、初戦の緊張感からか、らしくない不用意なパスミス等が何度か見られたのも事実。Jリーグでの活躍からすると、もっとできると期待してしまう。ベストパフォーマンスとは言い難かった。

U-23サウジアラビア代表戦:83分 IN
評価:出場時間短くなし

 山本理仁に代わり83分から出場。10人での戦いという難しい状況の中だったが落ち着いてゲームに入り、無失点で締めることに成功している。

U-23タジキスタン代表戦:フル出場
評価:B

 アンカーとして先発し、常に指示を送りながら中盤を引き締める。相手の勢いを利用し、ボールを隠しながらターンして前を向くプレーが何度かあったなど、鋭いプレッシャーにも冷静に対処していた。また、チームトップタイとなるこぼれ球奪取数4回を記録と、守備でもよく戦っていた。

U-23韓国代表戦:86分 IN
評価:出場時間短くなし

 86分から出場。あまりボールに触れることができなかった。

U-21ウズベキスタン代表戦:58分 OUT
評価:B

 今大会3度目の先発出場を飾った。中間ポジションでパスを引き出し、相手を寄せ付けたところで散らす仕事を淡々とこなす。守備では的確なカバーリングでディフェンスラインを助けていた。この試合最初の交代でベンチへ下がることになったが、内容は決して悪くなかった。

U-23オーストラリア代表戦:フル出場
評価:B

 準決勝U-21ウズベキスタン代表戦に引き続き先発出場。中盤底でボールを引き取って的確に捌くだけでなく、隙を見た前線への飛び出しも見せた。守備では自身の脇を突かれることが何度かあったが、最後はしっかりとリカバー。最終ラインの面々と共に無失点に貢献した。

山本理仁(背番号7)

U-23UAE代表戦:82分 IN
評価:出場時間短くなし

 出場時間は短かったが、後半アディショナルタイムには繊細なパスで藤尾翔太の決定機を演出。藤尾が決めていればアシストが付いていた。

U-23サウジアラビア代表戦:83分 OUT
評価:B

 初戦はベンチスタートだったが、この試合ではスタメン出場。パス精度の高さはさすがで、敵陣深くでは可能性のあるスルーパスも見せた。また、鋭く激しい寄せから相手を潰すシーンも多く見受けられるなど、大岩剛監督の期待に応えるだけのプレー内容だったと言える。

U-23タジキスタン代表戦:75分 OUT
評価:B

 2試合連続のスタメン入り。ボックス内で佐藤恵允の落としを受け、巧みなダブルタッチでファウルを誘発してPK奪取に繋げた44分のシーンは見事だった。しかし、攻守に躍動していたU-23サウジアラビア代表戦に比べると、やや存在感は薄かったか。評価はC寄りのBといったところだ。

U-23韓国代表戦:フル出場
評価:A

 運動量豊富にピッチを動き回り、攻守においてチームのために汗をかき続けた。1点リードのまま迎えた49分にはペナルティーエリア内での守備に回り、ホン・ヒョンソクのグラウンダーシュートを右足を残してギリギリでブロック。まさにチームを窮地から救い出すファインプレーだった。

U-21ウズベキスタン代表戦:58分 IN
評価:B

 松岡大起に代わり58分から出場した。投入直後に先制点を奪われるという難しい展開になったが、焦ることなく落ち着いてプレー。とくに鈴木唯人へ縦パスを差し込むことが多く、攻撃に良いアクセントを加えていた。途中出場ながら、チーム4位となるこぼれ球奪取数3回も記録した。

U-23オーストラリア代表戦:69分 OUT
評価:B

 39分には精度の高い左足のキックでカイ・トレウィンのオウンゴールを誘発。65分にはドリブルで持ち運び、味方とのワンツーから最後は華麗な左足アウトで決定的なパスを送るなど、持ち味を遺憾なく発揮していた。守備でも粘り強く対応し、DF陣をサポートしていた。

藤田譲瑠チマ(背番号8)

U-23UAE代表戦:フル出場
評価:B

 キャプテンマークを巻きフル出場を果たした。積極的に前を向いては斜めや縦のパスを差し込む姿がよく目立っていて、守備では出足の鋭いインターセプトもみせるなど、全体的に重さが否めなかった前半からそれなりの存在感を発揮。後半も集中力を落とすことなく、勝利に貢献した。

U-23サウジアラビア代表戦:フル出場
評価:B

 攻撃時はセンターバックの脇まで下りて組み立てをサポート。視野の広さと落ち着きぶりを発揮して効果的なパスを何本か出していた。また、ボールを奪うという部分でも非凡な強さを誇示。常に大きな声で味方に指示も出していたなど、主将としてしっかりとチームを牽引していた。

U-23タジキスタン代表戦:75分 IN
評価:B

 やや静かだった山本理仁に代わり75分からピッチに登場。10人対11人という難しい状況だったが落ち着いてゲームに入っており、77分には巧みなボール奪取からカウンターに繋げるなど、いきなり好プレーを披露していた。短い時間だったが、やはりこの男は頼りになる。

U-23韓国代表戦:フル出場
評価:A

 やはりキャプテンの存在感は抜群。巧みなワンタッチパスで強烈なプレスを剥がしたり、球際で強さを発揮したり、タイミングの良い攻撃参加を見せたりと、90分間に渡り質の高いプレーを続けチーム全体に落ち着きをもたらした。中盤底でコンビを組んだ山本理仁との関係性も非常に良かった。

U-21ウズベキスタン代表戦:フル出場
評価:A

 やはり存在感があった。ダイレクトを織り交ぜながら巧みにパスを散らして相手を揺さぶり、1対1でも抜群の強さを発揮。チーム最多となる2本のミドルシュートを放つなど、ゴールへの可能性も感じさせた。チームとしては残念な結果となったが、個人としては申し分ない働きだ。

U-23オーストラリア代表戦:69分 IN
評価:B

 頼れるキャプテンは69分から登場。U-23オーストラリア代表にやや攻め込まれるという難しい時間帯での出番となったが、落ち着いて試合に入り、最後までチームのリズムを乱すことがなかった。その安定感はさすがと言うべきだろうか。

鈴木唯人(背番号18)

U-23UAE代表戦:フル出場
評価:B

 前半は相手のタイトなマークに大苦戦。ドリブルはほぼ通用せず、パスも何度か引っかけていたなど、存在感はかなり薄かった。しかし、61分に貴重な先制ゴールを奪取。内野貴史からのクロスをうまく収め、切り返してからのシュートと、ボックス内での落ち着きぶりは見事だった。

U-23サウジアラビア代表戦:87分 OUT
評価:B

 とくに藤尾翔太と半田陸のいる右サイドとうまく連係し、チャンスに絡んでいた。随所で縦への推進力を示し、デュエルでは攻守においてほとんど負けることはなかったと言っていい。ゴールやアシストという目に見える結果が出ていれば、評価は文句なしでAだった。

U-23タジキスタン代表戦:出場なし

U-23韓国代表戦:88分 OUT
評価:A

 準決勝進出の立役者だ。23分に芸術的なフリーキックを沈めると、65分には強烈なシュートを放ち追加点のキッカケに。そして80分には巧みなコントロールから左足を振り抜いて自身2点目をあげるなど、全得点に絡んだ。縦への推進力も随所で光っており、評価は文句なしのAに。

U-21ウズベキスタン代表戦:フル出場
評価:C

 準々決勝U-23韓国代表戦では全得点に絡む大車輪の活躍だったが、この試合では沈黙。何度か持ち前のパワーを発揮する場面こそあったものの、シュート1本に留まるなどゴール前での怖さという部分は全然物足りなかった。疲労の影響か、どこか足取りが重かった印象は否めない。

U-23オーストラリア代表戦:69分 IN
評価:B

 松木玖生に代わって69分からピッチに登場。限られた時間の中、やはりボールタッチ数は少なかったが、それでもストロングポイントである縦への推進力は発揮できていた。80分には積極的にミドルシュートを放っており、ゴールへの強い意欲を感じさせた。

松木玖生(背番号19)

U-23UAE代表戦:出場なし

U-23サウジアラビア代表戦:出場なし

U-23タジキスタン代表戦:75分 OUT
評価:B

 11分には強烈なボレーシュートで先制点を奪取。68分には相手を欺くヒールパスで幻ゴールのキッカケを作っており、守備でもよく身体を張るなど、初先発で堂々たるプレーを示した。しかし、PKを失敗してしまうなど、最後の部分でやりきれないことが多かったのも事実だ。

U-23韓国代表戦:86分 IN
評価:出場時間短くなし

 細谷真大に代わり86分から登場。ボールタッチは3回に留まった。

U-21ウズベキスタン代表戦:89分 IN
評価:出場時間短くなし

 2点ビハインドで迎えた89分に出場。出来ることは限られた。

U-23オーストラリア代表戦:69分 OUT
評価:B

 今大会2度目の先発出場。攻撃時は動きを繰り返し、守備ではハードワークを徹底するなど、とにかくよく走っていた。64分にはスプリントで半田陸からパスを呼び込み、難しい体勢ながらクロスを上げて藤尾翔太のゴールをお膳立て。スタメン起用にしっかりと応えた。

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