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藤田譲瑠チマ「楽しみながら、自分たちのサッカーでいい結果を」。柏レイソル戦、横浜F・マリノスが警戒する選手は?

text by 編集部 photo by Getty Images

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藤田譲瑠チマ
【写真:Getty Images】



藤田譲瑠チマが語る柏レイソル戦勝利のポイントは?

 明治安田生命J1リーグ第18節が25日に行われ、横浜F・マリノスは柏レイソルと対戦する。



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 U-21日本代表として参加したAFC U-23アジアカップから戻ったマリノスのMF藤田譲瑠チマは「すごく楽しかった」と笑顔を見せた。

「自分がキャプテンとして何かできたかと、そんなに思い浮かぶことはないんですけど」と藤田は謙遜するが、3位入賞に貢献し「チームがより良くなるためにと考えてプレーしたり、私生活を送ったりするのは初めてだったので、自分の中では周りやチームの状態を見る回数はいつも以上に増えたので、すごくいい経験になった」と手応えを感じている。

 今度はU-23アジアカップでつかんだものを生かし、マリノスの勝利に貢献する時だ。柏は今季序盤に対戦し、退場者を出したうえ1-3で敗れた相手。リーグ優勝を目指すうえでリベンジを成し遂げなければならない。

「相手は前線からアグレッシブにプレスにくると思うので、自分たちはどうやって(プレスを)うまく越えられるかがゲームの勝敗を分ける鍵になる。ディフェンスラインや前線との関わりで、自分たちボランチのところでうまく中継しながらボールを回せればいいかなと思います」

 5バックで守るが、前線から激しくプレスをかけて中盤でボールを奪い、そこからカウンターに移るのが柏の得意とする戦い方。最も強度高くファイトしてくる中盤をうまくかわし、ボールを前に運べるかは、藤田らボランチの出来しだいだろう。

「ミーティングでも中盤の強度が高く、前線からすごくプレスにくるというのは見ていたので、いかに自分たち(ボランチ)がフリーなポジションでボールを受けられて、時間を作れるか。時にはディフェンスラインに入って(相手のプレスよりも)人数が多い状態でボールを回すのも必要だと思います。

自分たちは流動的にサッカーをするので、サイドバックの選手たちが中に入ってきて数的優位を作れると思いますし、ボランチやトップ下の選手だけでサッカーをしようとするのではなく、マリノスの選手11人が全員ボールに関わってサッカーができれば、相手の真ん中の選手の狙いも定まらなくなるので、そういったところでの連動性は必要かなと思います」

 そして、守備でもボランチが鍵になる。藤田はU-21日本代表でともに戦ったFW細谷真大を「すごくスピードのある選手なので、フリーで走られてしまうとなかなか止めることは難しい選手」と警戒している。

 そのうえで「まずはスルーパスの出し手のマテウス・サヴィオや、真ん中の選手2人(今節はドッジと戸嶋祥郎か)をなるべくフリーにさせないように、前向きでプレーさせないように、自分たちのところでうまくプレスをかけれたらいいなと思います」と、リーグ戦で6得点を挙げている柏のエースストライカーに力を発揮させないためのポイントを挙げた。

 マリノスにとって約1ヶ月半ぶりとなる日産スタジアムでのホームゲームは「I☆YOKOHAMA SERIES」と題した試合になる。プロ野球の横浜DeNAベイスターズとのコラボレーションが実現した記念すべき一戦だ。

 Jリーグで歴史を築いてきたマリノスはクラブ創設30周年、横浜DeNAベイスターズは「ベイスターズ」の名前を冠して30周年と両者にとって節目のシーズン。藤田は「30周年の記念で横浜を代表する2チームがコラボしての試合になるので、すごく多くの人に見て欲しいです。試合を楽しみながら、自分たちのサッカーでいい結果を出せればいいかなと思います」と意気込んでいた。

「明日はマリノスとベイスターズの30周年記念の試合でもあるので、多くの人に見てもらいたいです。まだまだチケットは売っているそうなので、もっとたくさんの人に応援してもらいたいですし、自分たちも自信を持ってプレーして、久々のホームゲームでもあるので、しっかりと勝って結果を持ち帰りたいと思います」

 ウズベキスタンから帰還した藤田は、記念すべき一戦で成長した姿を見せ、マリノスに勝利をもたらせるだろうか。中盤で激しい攻防が予想されることもあり、この20歳のMFは勝敗を左右するキーマンになる。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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