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前回対戦時は負傷に退場処分、そして敗戦。横浜F・マリノスの畠中槙之輔、柏レイソル戦4発快勝で「しっかりやり返せた」

text by 編集部 photo by Getty Images

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畠中槙之輔
【写真:Getty Images】



畠中槙之輔、柏レイソルにリベンジ達成

 明治安田生命J1リーグ第18節が25日に行われ、横浜F・マリノスは柏レイソルに4-0で勝利を収めた。



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 マリノスのセンターバックとして先発出場したDF畠中槙之輔にとって、リーグ戦4連勝をかけた試合以上に特別な意味を持つ対戦カードだった。

 柏との前回対戦は今年2月27日に行われた、アウェイでのJ1リーグ第3節だった。マリノスは1-3でシーズン初敗戦を喫したが、この試合で畠中は負傷したうえ、直後にFWドウグラスを倒して2枚目のイエローカードを提示されて退場処分に。

 その後、マリノスはさらに退場者を出すことになるが、畠中のレッドカード退場が敗れた原因の1つとなったのは間違いない。「僕自身とチームとしても悔しい敗戦だった」とトリコロールの背番号4は語る。

 あの日の嫌な記憶を塗り替えるために、ホームゲームでは是が非でも勝利が欲しかった。結果的に4-0という大差で勝ち点3をもぎ取り、畠中は「ここでしっかりやり返せたので、それは良かったと思います」とリベンジ達成を喜んだ。

 今回の対戦では序盤からマリノスが主導権を握った。FW西村拓真が17分決めた先制点を皮切りに、19分にはFWレオ・セアラが、28分にはFW水沼宏太が加点。前半だけで3点のリードを手にしてロッカールームへ戻ることができた。

 しかし、ここでもう1つの嫌な記憶が蘇る。それは今季のJ1リーグ第11節、同じように前半終了までで3点リードしながら、後半だけで3点を追いつかれた浦和レッズ戦だ。

 柏相手に理想的な展開で3点を奪っていながら、畠中の脳裏にも浦和戦の展開がよぎった。ただ、同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。3点差を追いつかれた日の教訓は、チームに確実に浸透している。

 畠中は「ツノ(角田涼太朗)とかとも、本当にああいう(浦和戦のような)展開だけは避けようと話していた中で、後半の一発目でああやってすぐに点を取れたので、あれは本当に良かったかなと思います」と語る。

 マリノスは後半開始直後の47分にフリーキックから4点目を奪うことに成功する。DF永戸勝也が蹴ったボールを、畠中が頭で折り返し、最後はレオ・セアラが詰めてゴールネットを揺らした。

 4点目を取れたことで勝敗はほぼ決まったようなもの。柏にほとんど反撃を許さず、マリノスは完勝を収めた。畠中は「自分たちがやることをやれば、こうやって相手を圧倒できると思いますし、気持ち1つで終始コントロールできる力は持っている。これからも今日のような展開を続けられるように」と、チームの成長に自信をのぞかせる。

 自らも前半戦のパフォーマンスには「納得いかなかった」が、右センターバックでのプレーも板についてきて「後半戦の1試合目ということで気合いを入れて臨んだ試合。自分としても久々にある程度納得のいくプレーを見せられたのでよかった」と貴重な手応えを得た。

 次節は新国立競技場に乗り込んでの清水エスパルス戦。その後は再び連戦となるが、今季初の4連勝を飾ったマリノスは、その数をさらに伸ばせるだろうか。

 久しぶりにポジティブな空気に包まれた畠中は「しっかりいい準備をして、誰が出てもマリノスらしく圧倒して結果も出して、勝てるようにいい準備したい」と、今後に向けて改めて気を引き締め直していた。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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