「1-0なのに満足していた」川崎フロンターレ、連覇した過去2年との最大の違いは? 痛恨ドローで遠のく首位【コラム】

2022年06月26日(日)10時05分配信

シリーズ:コラム
text by 元川悦子 photo Getty Images
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試合は一方的な展開に



 磐田は1トップに陣取った杉本健勇が前線からボールを追うが、川崎の両センターバックと大島にいなされ、プレスがハマらなかった。それもあって自陣に引かされ、守勢一辺倒になってしまう。前半シュートゼロという数字が彼らの苦境を物語っていた。

 一方的な展開ということで、川崎に先制点が入るのも時間の問題だった。磐田ゴールをこじ開けたのは33分。脇坂から大島、谷口彰悟とボールが渡り、キャプテンが浮き球のボールを最終ラインの背後に出した瞬間、右サイドの高い位置を取っていた山根視来が大森晃太郎を置き去りにし、ゴール前でフリーになった。そして右足を一閃。シュートは見事にネットを揺らした。

「あの場面は対面が大森選手で、攻撃に特徴のある選手だったので、相手を見ながら急所に入っていった。それはいつも考えていること。あそこは彰悟さんがいいボールを出してくれたと思います」と山根も自身の推進力と決定力に自信をのぞかせた。

 ただ、川崎はこの1点で少しペースダウンしてしまう。前半45分間のボール支配率63対37という数字を見れば、文句なしに相手を上回ったが、シュート数の3対0というのは物足りなかった。前半16分の左CKからの谷口のヘッド、右の角度のないところからの22分の家長昭博のシュート、終了間際の左サイドバック・橘田健人の攻め上がりからのクロスなど惜しいチャンスはあったが、2点目を奪えない。

 それが後に響くことを、彼らはこの時点ではまだ自覚していなかったようだ。

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