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アンデルソン・ロペス「それで一番得するのはマリノス」。復活への第一歩、ストライカーの競争は大歓迎

text by 編集部 photo by Getty Images

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アンデルソン・ロペス
【写真:Getty Images】



横浜F・マリノス、アンデルソン・ロペスが出場停止から復帰

 明治安田生命J1リーグ第21節が10日に行われ、横浜F・マリノスはセレッソ大阪と2-2で引き分けた。



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 頼もしいストライカーが帰ってきた。計8試合に及んだ長期の出場停止処分が解けたマリノスのFWアンデルソン・ロペスは、72分から途中出場。ゴールこそなかったものの、2点ビハインドかた追いついてのドローに貢献した。

「ビハインドだったけど、自分のベストを尽くして、ピッチに立っていた選手を鼓舞して、モチベーションを上げようと思っていた。本当に最低でも引き分けは絶対で、追いつくことができると僕は信じていた」

 アウェイに駆けつけたマリノスのファン・サポーターから温かく迎えられ「スタンドを見ても、僕のユニフォームを着ている皆さんがいた」と感激し、「ファン・サポーターの皆さんには恩返しをしたい気持ちでいっぱい。早く得点などでチームにコンスタントに貢献していきたい」と決意を新たにした様子だった。

 この試合ではFWレオ・セアラが2得点を挙げリーグ戦での得点数を「9」に伸ばした。また前節までに8得点を挙げていたFW西村拓真もいるため、7得点のアンデルソン・ロペスは出場停止期間中にチーム内得点王の座をライバルのブラジル人ストライカーに譲ることとなっていた。

 しかし、Jリーグ得点王を目標に掲げるトリコロールの背番号11は「ポジティブな競争だと思う」と悲観していない。

「出場停止になる前は僕がチーム内得点王だったけど、その後、レオが代わりに入って得点を重ねていって抜かれることになった。それが純粋にサッカーだと思う。好調な選手がどんどん得点など数字を積み重ねるのは普通なことだ」

 レオ・セアラのみならず、トップ下で躍動する西村もリーグ戦8得点とアンデルソン・ロペスよりも多くのゴールを決めている。マリノスの前線3選手はハイレベルな競争を展開し、お互いを高め合っている。

 長期の出場停止から完全復活を目指すアンデルソン・ロペスは「今後どんどん競争していくのはポジティブだし、それで一番得するのはマリノスというチームだと思う。得点王争いをする複数のストライカーが同じチームにいるのは、本当にこのグループにとっていいことなのではないか」と意気込んでいた。

 ゴールという個人の記録を伸ばすことは、チームの勝利に直結する。得点源が1人ではなく複数になれば、勝利の可能性を拡げ、対戦相手にとっての脅威となる。マリノスの3年ぶりリーグ制覇に向けて、アンデルソン・ロペスの復活は不可欠だ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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