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日本代表 2年前

もはやサッカー日本代表の“体質”。ナンセンスな采配、なぜ中国代表戦は不発に終わったのか【西部の目/E-1サッカー選手権】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は24日、EAFF E-1サッカー選手権で中国代表と対戦し、0-0の引き分けに終わった。6-0と大勝を収めた香港代表戦から11人全員を替えて臨んだこの日は攻撃陣が不発。日本代表はJリーグで活躍するタレントをなぜ活かしきることができなかったのだろうか。もはや“体質”とでもいうべき課題が、ワールドカップを前にした日本代表に重くのしかかる。(文:西部謙司)


不発だったサンフレッチェ広島バージョン


【写真:田中伸弥】

 緒戦の香港代表戦は横浜F・マリノスの5人を先発起用、そして中国代表戦はサンフレッチェ広島の選手5人を先発させた。急造チームの今回の日本代表なので、同一クラブからのセット起用でコンビネーションを生かす狙いなのだろうと思っていたが、どうもそうではなかったようだ。

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 フォーメーションが広島の3-4-2-1でなく4-2-3-1だったのはともかく、広島ではシャドーでプレーしている森島司を左サイドハーフに起用し、横浜FMの左ウイング、宮市亮を右に配置。右の小池龍太と宮市のコンビはある程度機能していたが、左の佐々木翔と森島のラインはほとんど何も生み出せなかった。

 所属クラブでの良さを活かすなら、そのままのポジションで起用しなければ意味がない。E-1に勝つという意味でも、ワールドカップメンバーに滑り込みたい選手たちのプレーを見極めるという意味でも、普段と違うポジションでテストするのはナンセンスだ。

 後半に登場した満田誠も広島とは違う右ウイング。持ち前のアジリティと貪欲さは垣間見られたものの、本来の出来とは言いがたい。0-0のドローという結果、選手の力が発揮されていない内容は、選手にとってもファンにとってもストレスの溜まる試合になってしまっていたと思う。

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