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ドイツの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

DF:ホルガー・バトシュトゥバー(元ドイツ代表)

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【写真:Getty Images】


DF:ホルガー・バトシュトゥバー(元ドイツ代表)
生年月日:1989年3月13日
ドイツ代表:31試合1得点1アシスト

 20代前半にしてバイエルンとドイツ代表の不動のレギュラーに定着したホルガー・バトシュトゥバーだが、その後のキャリアは怪我によって大きく狂わされた。バイエルンの下部組織出身で、デビューシーズンとなった2009/10シーズンにブンデスリーガで33試合に出場。国内2冠とUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準優勝に貢献し、シーズン終了後に行われた南アフリカワールドカップでも2試合に出場した。

 デビューから瞬く間にドイツを代表するCBへと飛躍を遂げたバトシュトゥバーだったが、その全盛期は短く、第一線で活躍出来ていたのは2011/12シーズンまで。12年12月に右膝の前十字靭帯を断裂すると、復帰まで530日以上を擁し、この長期離脱から復帰して以降もアキレス腱断裂や太もも筋断裂、足首骨折など立て続けに大怪我に見舞われた。

 17年冬から半年間シャルケ、17年夏からは3年間シュツットガルトでプレーしたが、かつての輝きを取り戻すことができなかった。シュツットガルトでの最終年はリザーブチームへと降格し、1度もトップチームでプレーすることはなかった。21年夏にスイス1部のルツェルンに加入し、自身初の国外移籍となったが、加入から半年も経たない12月中旬に契約を解除。現在は無所属となっている。

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