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ドイツの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:サミ・ケディラ(元ドイツ代表)

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【写真:Getty Images】


MF:サミ・ケディラ(元ドイツ代表)
生年月日:1987年4月4日
ドイツ代表:77試合7得点9アシスト

 ドイツ代表でワールドカップ、所属クラブでブンデスリーガ、ラ・リーガ、セリエA、異なる3つのリーグで優勝を経験しているサミ・ケディラだが、『Transfer Markt』によるとキャリアを通じて負傷や病気によって離脱した回数は50回を超えており、そのキャリアは常に怪我と隣合わせだった。育成の名門、シュツットガルトの下部組織出身のケディラは、デビューシーズンとなった2006/07シーズンにブンデスリーガ制覇を経験。しかし、この頃から長期的な怪我に悩まされており、シュツットガルトでは膝の半月板損傷や疲労骨折、膝の前十字靭帯の損傷などにより離脱を余儀なくされた。

 10年夏にジョゼ・モウリーニョが新監督に就任したレアル・マドリードへと引き抜かれた。モウリーニョ政権時では主力選手として活躍し、ラ・リーガ優勝も経験したが、夏にカルロ・アンチェロッティが監督に就任した2013/14シーズンに右膝の前十字靭帯断裂の大怪我を負うと、その後も足首、背中、大腿二頭筋を立て続けに負傷し、15年夏に契約満了によりレアル・マドリードを退団した。

 15年夏にユベントスへと移籍したが、2016/17シーズン以外は度重なる膝や足首の怪我に悩まされた。在籍最終年となった2020/21シーズンの前半戦は構想外となり、1試合もベンチ入りを果たさないまま21年冬にユベントスを退団。ヘルタ・ベルリンに加入し、10年半ぶりにブンデスリーガ復帰を果たしたが、シーズン終了後に34歳で現役引退を発表した。

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