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ドイツの「ガラスの天才」5人。栄光と苦悩…世界最高級の才能も怪我に泣いた男たち

シリーズ:ガラスの天才5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:メーメット・ショル(元ドイツ代表)

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【写真:Getty Images】


MF:メーメット・ショル(元ドイツ代表)
生年月日:1970年10月16日
ドイツ代表:36試合8得点9アシスト

 「ガラスの天才」という愛称の通り、メーメット・ショルは卓越したパスセンスとテクニックがありながらも怪我に悩まされたキャリアを送っている。カールスルーエでプロデビューを飾ると、92年にバイエルンへと引き抜かれた。

 その後、現役を引退する07年夏までバイエルン一筋でプレーし、8度のブンデスリーガ優勝やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝など合計15のタイトルを獲得した。加入直後からバイエルンの絶対的なレギュラーに定着したが、徐々に怪我による離脱が増え、1998/99シーズンは13試合、2003/04シーズンはわずか5試合の出場に留まった。

 95年にドイツ代表デビューを果たすと、ユーロ1996(欧州選手権)では決勝トーナメント以降の全3試合に出場し、優勝に大きく貢献した。しかし、キャリアを通じてワールドカップとは縁がなく、98年大会はベテラン選手を中心に代表メンバーが構成されたため落選。02年大会は怪我による出場辞退と負傷によって一度も大舞台に立つことが出来なかった。

【了】

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