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サッカー日本代表、4番手から狙うカタールワールドカップ。21歳が目指す理想像と手応え【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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カタールワールドカップ開幕まで1か月を切り、今月23日、27日にはメンバー発表前最後の強化試合(キリンチャレンジカップ)が行われる。メンバー選考も佳境を迎えており、選手たちは懸命のアピールで大舞台への切符をつかもうとしている。湘南ベルマーレに所属する谷晃生もその1人。今回選出された4人のGKの中では最年少で、日本代表通算出場数も最少だが、虎視眈々とメンバー入りを狙う。(取材・文:加藤健一)


殊勲の活躍を見せた谷晃生


【写真:Getty Images】

 殊勲の活躍を見せた谷晃生に笑顔はなかった。

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「試合全体を通して言えば、決定機だったり、ボールを持って進めるというのは自分たちの方が試合を通してできていたと思うので、勝ち点3取れなかったというのは悔しい」

 17日の浦和レッズ戦はお互いに決定機が生まれる展開となったが、最後までゴールネットは揺れなかった。谷は37分のキャスパー・ユンカーのビッグセーブをはじめ、好プレー連発で無失点に抑えた。それでも自身のパフォーマンスより、残留争いを戦うチームが勝てなかったことを悔いた。

 21歳という年齢を忘れてしまうほど、今季の谷の活躍ぶりは頼もしい。ガンバ大阪から湘南ベルマーレへ期限付き移籍は今季で3シーズン目を迎えた。積極果敢なハイボール処理やダイナミックなセーブが魅力である一方、これまでは判断ミスからピンチを招く場面も度々あった。しかし、特に今季の中盤戦以降はチームに安定感をもたらすパフォーマンスを見せている。

 浦和戦では7分の場面で味方のバックパスがずれてピンチを招きそうな場面で、素早い反応で飛び出してクリアした。ユンカーと接触するほどギリギリのタイミングだったので、一瞬でも判断が遅れていたら失点していただろう。23分にもアレックス・シャルクとぶつかりながらも、クロスボールを弾き出した。

 谷自身も今季のパフォーマンスに手応えを感じているようだ。浦和戦後にはこのような言葉を残している。

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