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クビ寸前!? ヨーロッパ、解任危機の監督5人。日本代表選手所属クラブの指揮官も危ない?

text by 編集部 photo by Getty Images

スティーブン・ジェラード(アストン・ヴィラ)


【写真:Getty Images】


生年月日:1980年5月30日
今季リーグ戦成績:10試合2勝3分5敗(16位)

 選手としてはプレミアリーグで大成功を収めたスティーブン・ジェラードだが、監督としての評価は下がる一方だ。

 21年11月にディーン・スミス前監督の解任に伴い、コーチングスタッフとともにヴィラに引き抜かれたジェラードは、平均年齢が若かった当時のチームの成熟度が低いと考え、フロントに要請して22年冬にフィリッペ・コウチーニョやリュカ・ディーニュ、22年夏にジエゴ・カルロスら経験豊富な20代後半の選手を立て続けに補強。結果的にジェラード体制となってから9選手を獲得しているが、そのうち23歳以下の選手はブバカル・カマラのみである。しかし、チームの成熟度は全く高まっておらず、スカッドの平均年齢が上がったという結果しか残っていない。

 監督としての成績はこれまでヴィラを率いた指揮官としてはワーストに近い勝率に終始しており、就任から約1年が経った今でもホームでの連勝は一度もない。致命的なのが先制点を決められてから試合をひっくり返せないことであり、就任からこれまでプレミアリーグで16試合先制点を相手に献上しているが、そこから逆転勝利を収めたのは就任直後のレスター戦の1試合のみ。修正力の無さを露呈しており、直近のチェルシー戦でも途中交代から全く流れを変えることができなかった。

 こうした状況を受けて『スカイ・ベット』は、第10節終了時点でジェラードを次期解任オッズでトップに据えた。そして現地時間17日には『テレグラフ』がジェラードを解任した場合は、前パリ・サンジェルマン監督のマウリシオ・ポチェッティーノ氏の招聘に動く可能性が高いと報じた。ミッドウィークのフラム戦、週末のブレントフォード戦での結果次第では解任の可能性も十分にあるだろう。

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