フットボールチャンネル

Jリーグ 1年前

英国人記者が選ぶJ2ベストイレブン。2022年に輝いた将来有望な若き逸材たち【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

MF


【写真:Getty Images】


DMF:河原創(かわはら・そう)
生年月日:1998年3月13日(24歳)
所属クラブ:ロアッソ熊本
2022リーグ戦成績:42試合1得点4アシスト

 菅田と同じく今季のロアッソのスターティングイレブンに欠かせなかった存在。3-1-3-2-1という珍しい布陣を用いたチームの中軸として全試合にフルタイム出場を果たした。大津高校、福岡大学出身の河原はボールのある局面でもない局面でも素晴らしく、守備と攻撃の間で完璧な橋渡し役となる。彼のおかげで、攻撃意識の強いチームの他のメンバーが迷わず自分たちのプレーを発揮することが可能となっていた。

CMF:弓場将輝(ゆみば・まさき)
生年月日:2002年5月13日(20歳)
所属クラブ:大分トリニータ
2022リーグ戦成績:25試合3得点1アシスト

 中盤で存在感を発揮して躍動する弓場。ボールを奪い返す守備も、チームメートへのボール配球も、ファイナルサードでの決定的な仕事も全て変わらずスムーズに遂行してみせる。トリニータ下部組織からプロになってまだ2年目だが、シーズンが進むにつれて下平隆宏監督はベテランの小林裕紀やエドゥアルド・ネット以上に彼を重用するようになっていった。3つのゴールと1つのアシストも記録している。

CMF:児玉駿斗(こだま・しゅんと)
生年月日:1998年12月3日(23歳)
所属クラブ:徳島ヴォルティス
2022リーグ戦成績:37試合0得点9アシスト

 児玉も同じく中盤で才能を発揮。俊足に加えて思考の速いサッカー脳を持ち、今季のダニエル・ポヤトス監督が強く気に入る選手となった。リーグ戦を無得点で終えており、彼としてはゴール前での決定的なタッチをもっと増やしたいと考えているとは思うが、決してファイナルサードで効果的なプレーができないわけではない。惜しくもプレーオフ出場を逃した今季のヴォルティスで実に9アシストという印象的な貢献を残している。

1 2 3 4 5

KANZENからのお知らせ

scroll top