DF：山根視来（やまね・みき）

生年月日：1993年12月22日
所属クラブ：川崎フロンターレ
2022リーグ戦成績：31試合3得点4アシスト
代表通算成績：14試合2得点4アシスト
当落予想：落選

　川崎フロンターレでJリーグ屈指のサイドバックへと進化を遂げた山根視来は、昨年3月の日本代表デビュー戦以降、森保ジャパンの常連メンバーとなった。FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選では、なかなかコンディションが整わなかった酒井宏樹の穴を見事に埋め、本大会出場に貢献。とくに攻撃面での働きぶりは非凡で、DFながらここまで14試合で6得点に直接関与している。

　しかし、森保ジャパンでポジティブな姿ばかりを見せてきたわけではない。カタールW杯メンバー発表前最後の代表活動となった9月シリーズでは、エクアドル代表戦でフル出場を果たしたが、攻守両面において中途半端な出来に終わってしまった。W杯本大会に出場してくるような相手には通用しないのか…。そういった印象を与えてしまったのは紛れもない事実である。

　山根の明暗を分けそうなのが板倉滉の存在だ。負傷離脱中の同選手が本大会出場問題なしとされれば、高い確率で選出されるだろう。そうなると右SBの序列は酒井をファーストチョイスとし、2番手を冨安健洋にすることが可能。森保一監督はアメリカ合衆国代表戦で冨安を途中から右SBとして試したので、本大会でも同じような起用を考えているかもしれない。また、ブラジル代表戦でヴィニシウス・ジュニオールを封じた長友佑都も右でプレー可能と、山根が弾き出されてしまう可能性は決して低くない。