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「1試合で全てが変わる」サッカー日本代表、ボランチ2人が模索する最良の関係性とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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サッカー日本代表は17日、UAEでカナダ代表と国際親善試合を行う。FIFAワールドカップカタール前最後のテストマッチでは、遠藤航らを欠くボランチの起用が注目を集める。起用が予想される柴崎岳と田中碧は、この一戦に向けた意気込みを語る。(取材・文:元川悦子【UAE】)


4人が欠場…。サッカー日本代表を襲う非常事態


【写真:Getty Images】

 23日のFIFAワールドカップカタール(カタールW杯)初戦・ドイツ代表戦まで1週間。日本代表は17日、隣国・UAEのドバイで本番前最後のテストマッチとなるカナダ代表戦に挑む。

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「ここまで来たら、チームとしてどう本大会に勢いを持って、波に乗って入っていけるかだと思う」と4年前のロシアW杯16強戦士の1人である柴崎岳も語った。W杯出場国のカナダ代表相手にいい結果と内容を手にして、大舞台に向かいたいところだ。

 ところが、この重要な一戦で、遠藤航と守田英正という中盤の要が揃って欠場を余儀なくされた。遠藤は8日のヘルタ・ベルリン戦で負った脳震盪からの回復プログラムの真っ最中。守田も左ふくらはぎに違和感を訴え、2人揃ってドーハ残留調整となった。

 さらに森保一監督はリハビリ中の冨安健洋の不出場を明言。体調不良でまだ合流できていない三笘薫を含む4人が欠場を強いられたのだ。

「ケガ人や体調不良、大会期間中は出場停止など不測の事態は起こりうる。さまざまな想定をしてメンバーを組んでいる」と指揮官は言うものの、トラブル続出の事態はチームにとって大きな不安に他ならない。

 とりわけ、主軸である遠藤・守田を欠くボランチの現状は気がかり。キャプテン・吉田麻也も「チームは中盤が変わるとガラッと変わる。予選で起動修正できたのは、守田や碧がリーダーシップを発揮したから。そこは(本番に間に合うことを)祈るしかない」と切実な表情で語っていたほどだ。

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