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サッカー日本代表、カナダ戦全選手パフォーマンス査定。ポジション別に3段階評価!

シリーズ:日本代表パフォーマンス査定 text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】


酒井宏樹(背番号19)
カナダ代表戦:HT OUT
評価:A

 後半から出場した山根視来が散々な結果に終わった一方で、このベテランは安心感のあるパフォーマンスを披露した。攻撃時の存在感はあまりなかったかもしれないが、1対1の強さとリカバリーの速さは別格で、右サイドを簡単に突破されるような場面を作り出さなかった。カタールワールドカップ初戦のドイツ代表戦を見据えてか前半のみで交代となったが、もしフル出場していればあの2失点目は防げていたのかもしれない。

板倉滉(背番号4)
カナダ代表戦:67分 OUT
評価:B

 長期離脱による試合勘不足を感じさせたのは21分。相手コーナーキックの場面で釣られてしまい、アティバ・ハッチンソンをフリーにして失点のキッカケを招いてしまった。この対応に関しては要反省だろう。しかし、それ以外のプレーに大きな問題はなく、対人戦やカバーリング、ビルドアップを難なくこなしていた。ベストとは言い難かったかもしれないが、何よりもワールドカップ本大会前に長時間プレーできたことが、本人にとってもチームにとっても大きい。

谷口彰悟(背番号3)
カナダ代表戦:フル出場
評価:B

 チーム最多となる71本のパスを出し、成功率97%を記録するなど、ビルドアップの安定感はさすが。より繊細な対応が求められるペナルティーエリア内での守備で素晴らしいプレーを見せたこともあった。しかし、最後まで苦労したのはライン設定と左サイドバックの伊藤洋輝との距離感。何度か背後のスペースを突かれており、カナダ代表の狙いにハマってしまった印象を受けた。評価はC寄りのBといったところが妥当だろうか。

伊藤洋輝(背番号28)
カナダ代表戦:フル出場
評価:C

 左サイドバックとして先発。質の高いロングフィードや機を見た攻撃参加と効果的なプレーが全くなかったわけではないが、より目立ってしまったのは守備での慌ただしい対応。谷口彰悟との連係がうまくいかなかったこともあり、何度も自身の背後にボールを通されている。後半途中にセンターバックを任されてからも裏のスペースは変わらず狙われていた。カタールワールドカップで「ぜひレギュラーに!」というほどのインパクトは残せなかった。

長友佑都(背番号5)
カナダ代表戦:67分 IN
評価:C

 ややカナダペースにあった67分という難しい時間帯から出場。相手とうまく距離を取り、俊敏性を生かして懸命に食らいつこうとしたが、左から何度かクロスを上げられた。終盤に3バックへと変更後はウィングバックとしてプレーも、攻撃面でできることは限られてしまった。カタールワールドカップでの奮闘に期待といったところだ。

山根視来(背番号2)
カナダ代表戦:HT IN
評価:C

 攻撃センスはさすが。ウィングバックへと移行した終盤にポスト直撃のシュートを放っており、カナダを脅かした。しかし、ディフェンス面では穴に。1対1では何とか付いていこうと試みるもファウルで止めるのが精一杯で、後半アディショナルタイムにはボックス内で我慢できず足を出してしまい、決勝点へと繋がるPKを献上してしまった。酒井宏樹との差は明らかであり、この守備対応ではカタールワールドカップで右サイドを任せることはできない。

吉田麻也(背番号22)
カナダ代表戦:85分 IN
評価:出場時間短くなし

 終盤にピッチへ入り、3バックの中央を任される。個人の責任ではないかもしれないが、2失点目を防ぐことはできなかった。

冨安健洋(背番号16)
カナダ代表戦:出場なし
評価:なし

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