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横浜F・マリノス、新練習場の名称決定! 来季から使用、横須賀市にJ1連覇目指す“ベース”完成

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

横浜F・マリノス 最新ニュース


【写真:舩木渉】



横浜F・マリノス、新たな練習拠点の名称が決定!

 横浜F・マリノスは26日、来季から使用する予定の新たな練習施設の名称を発表した。



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 2019年5月からホームタウンである横須賀市久里浜で建設を進めてきた練習場の名称は「F・Marinos Sports Park ~Tricolore Base Kurihama~」となる。2023年1月から一部施設の供用が開始される。

 マリノスは2015年まで横浜駅に近いみなとみらい地区の「マリノスタウン」を拠点に活動していたが、日本最高クラスのトレーニング施設は敷地の定期借地権契約満了にともない2016年1月限りで閉鎖に。その後は複数のグラウンドを練習に使用するなど、専用のクラブハウスや練習場がない状態で戦い続けてきた。

 来季からは天然芝グラウンドのみならず、クラブハウスや観覧席、飲食施設などが揃った“ベース”に腰を落ち着けて活動することができる。1月にはすでに完成している天然芝グラウンド1面分が供用開始となり、さらにもう1面は現在建設中だ。併設されるフットサルコートや一部の会議室、飲食施設などは一般利用も可能となる。

 26日に横須賀市役所で記者会見を行った横須賀市長の上地克明氏にとって、マリノスの新練習場の整備は「市長に就任して以来、スポーツによる賑わいのある街づくりのために最大限の力を発揮してくれる最優先施策として、特に注力してきた事業」だった。

 志を持って進めてきた施策だからこそ、完成した施設やクラブに対して抱く想いは強い。上地市長は「思い返せばF・マリノスの練習場整備事業がスタートした2019年には15年ぶりのJ1リーグ優勝を果たし、練習場が概ね竣工した今年、J1リーグのタイトルを手にした。横須賀市とF・マリノスの相性の良さを運命的なものと感じています」と、F・Marinos Sports Park完成の喜びを語った。

 また、上地市長は「来季、F・マリノスは横須賀、久里浜の地から新たな船出を迎えることになります。2003年、2004年以来の連覇、そして悲願のアジア制覇に向けてしっかりと歩を進めていただきたい。その目標に向け、横須賀市もホームタウンとして全力をあげて、強くサポートしていきたい」と、ホームタウンとして今後のさらなる支援を約束していた。

 今月1日に横浜マリノス株式会社の新社長に就任した中山昭宏氏は「我々F・マリノスとしてはトップチームが素晴らしい環境で練習していくのみならず、公園のように開かれた施設にすることで、市民のみなさまに集っていただいて、スポーツを通じて新たな地域の振興につなげていきたい、その中心になりたい」と「F・Marinos Sports Park ~Tricolore Base Kurihama~」の名称に込めた想いを明かした。

「我々F・マリノスのトップチームとしてはここをベース、つまり『基地』として練習に励み、我々のフットボールを高めていく。それに加えて、ベースで行われる活動を起点として、久里浜から新たな地域の活性化にもつなげていきたいと考えています。新しい施設の名前を広く長く、横須賀市民のみなさまに愛していだければと切に思っています」(中山社長)

 なお、「F・Marinos Sports Park ~Tricolore Base Kurihama~」の完成に合わせ、横須賀市と横浜マリノス株式会社、一般社団法人F・マリノススポーツクラブ、東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)、そして京浜急行電鉄株式会社は、久里浜地区のスポーツを核とした五者連携基本協定を締結した。

 新練習場はJR久里浜駅と京急久里浜駅が最寄駅となり、横浜市内や都心からも2路線でアクセスすることができる。今回の五者連携基本協定では共通ロゴの使用、マリノスをイメージした街頭の装飾、連携イベントの開催などを通じ、クラブのみならず鉄道事業者や自治体も一体となってスポーツを活用したまちづくりに取り組んでいくという。

 様々な人々の想いが詰まった新拠点の完成は、J1リーグ連覇やアジア制覇を目指すマリノスにとって大きな後押しとなりそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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