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Jリーグ 1年前

横浜F・マリノス、歴代最強外国籍選手5人。Jリーグ初代得点王に、アメリカへ渡った最強CBも

シリーズ:歴代最強外国籍選手5人 text by 編集部 photo by Getty Images

MF:ユ・サンチョル(元韓国代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1971年10月18日
在籍期間:1999年1月〜2001年1月、2003年7月〜2005年1月
通算成績:99試合出場/34得点

 蔚山現代FCでプレーしていた柳想鐵がステップアップ先に選んだのが、横浜F・マリノスだった。1999年に来日すると、本職のセントラルMFとしてだけでなくストライカーとしても起用され、2年目の2000年には17得点を挙げる大活躍。ファーストステージ優勝にも貢献した。

 2001年からは西野朗監督(当時)の誘いを受けて柏レイソルに移籍し、ホン・ミョンボやファン・ソンホンと豪華な韓国代表トリオを形成。2002年夏に退団して一度韓国へ戻り、古巣の蔚山現代でプレーしていたところ、1年後に今度はマリノスを率いる岡田武史監督から呼び寄せられた。

 マリノスはブラジル代表のカフーの獲得を検討していたが契約に至らず、柳想鐵を右サイドバックとして獲得。2003年夏に横浜に戻ってきたファイターは、自慢のユーティリティ性で岡田監督の要求に応えてファーストステージとセカンドステージの優勝、さらに完全優勝に大きく貢献した。

 2004年もファーストステージ優勝を支え、浦和レッズとのサントリーチャンピオンシップを制しての2連覇を経験。その後、韓国へ戻って2006年3月に現役引退を表明した。

 引退後は指導者として評価を高めていたが、仁川ユナイテッドの監督を務めていた2019年11月に自身がステージ4のすい臓がんであることを公表。シーズン終了までチームを率いてKリーグ1残留に導いたのちに勇退して闘病。2020年のJリーグ開幕戦では古巣マリノスの試合に来場し、サポーターたちへ挨拶を行なった。2021年6月7日に永眠。

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