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「天と地を味わった」山下敬大。FC東京での「モヤモヤ」を晴らすべく湘南ベルマーレへ【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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湘南ベルマーレの新体制発表会が14日に平塚市のひらしん平塚文化芸術ホールで行われた。5人という例年に比べて少数となった新加入選手の中で、覚悟を持って今季に臨むストライカーがいた。FC東京から期限付き移籍で加入した山下敬大は、得点ゼロに終わった昨季からのバウンズバックを期する。(取材・文:加藤健一)


ブレイク→得点ゼロ。「天と地を味わった」


【写真:Getty Images】

 大きな壁にぶつかったストライカーは、心機一転、湘南ベルマーレで活躍を誓った。

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 福岡大学出身の山下敬大は、レノファ山口とジェフユナイテッド千葉で過ごした3年間でJ2通算23得点と着実に結果を残した。プロ4年目にはサガン鳥栖に移籍し、自身初のJ1で9得点をマーク。しかし、FC東京に移籍した昨季は一転して得点ゼロという大不振に陥ることになる。

 山下はFC東京で過ごした昨季をこう振り返った。

「まず経験がプラスだったというのは自分の中である。もちろんシーズン途中は『何で使わないんだ。今使ってくれたら絶対点取ってやる』っていう野心は常に持っていました。一昨年は(鳥栖で)ブレイクしたが、去年は出場時間も減って、得点もゼロだった。天と地を味わった経験は、シーズン通してのメンタルだったり取り組みにつながってくる」

 昨季は結果を残せなかったが、その実力は鳥栖時代に広く知られたはずだ。184cmという恵まれた体躯を持つストライカーは、自身を「活かしてもらう選手」と評する。「頭でも右足でも左足でも得点できる」万能型ストライカーは、期限付き移籍した湘南ベルマーレで再スタートを切る。

 万能型ストライカーとして湘南で真っ先に思い浮かぶのは町野修斗だろう。昨季はサッカー日本代表にも選出され、リーグ戦では13得点をマーク。カタールワールドカップメンバーにも選出され、出場機会こそなかったものの大舞台を経験した23歳の前途有望な点取り屋だ。

 その町野は14日の新体制発表会でワンピースのルフィをオマージュして「得点王に俺はなる」と高らかに宣言した。身長184cmと185cmのツインタワーは湘南でどのような化学反応を起こすのだろうか。山下は活躍のイメージを膨らませている。

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