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日本代表 1年前

「Jリーグっぽい」サッカー日本代表。堂安律が提起した問題意識の真意とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by NN

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サッカー日本代表は28日、キリンチャレンジカップ2023でコロンビア代表と対戦し、1-2で敗れた。FIFAワールドカップカタール後初の代表活動は1勝もできず。新たな形に取り組む中で、堂安律は危機感を抱くとともに、「Jリーグっぽい」という言葉を使ってチームの現状を見つめている。(取材・文:元川悦子)



三笘薫のゴールは良かったが…


【写真:NN】

 2022年カタールワールドカップ(W杯)で出番なしに終わった町野修斗や初代表のバングーナガンデ佳史扶らをスタメンに抜擢し、鎌田大地をボランチ起用するなど、28日のコロンビア代表戦で日本代表は新たなチャレンジを見せている。

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 本格始動したばかりの第2次森保ジャパンとしては、24日のウルグアイ代表戦でトライしたサイドバック(SB)が中に絞るビルドアップと縦に速い攻めのメリハリをより明確にし、新体制初勝利を収めて3月シリーズを終えたかった。

 試合の入りは悪くなかった。日本代表がゴールを割ったのは、開始早々の3分。町野がペナルティエリア内で収め、守田英正へとつなぎ、彼がダイレクトで蹴り込んだクロスに三笘薫がファーから飛び込み、DFダニエル・ムニョスに競り勝った。最も注目度と期待値の高い男のヘッドが決まり、幸先のいい先制点を手に入れたのだ。

 これでアドバンテージを得た日本代表は、鎌田と守田の両ボランチがボールを出し入れしながらリズムを作った。最終ラインも板倉滉を中心にいいパス出しを披露。ウルグアイ代表戦のようにSBが中に絞り続けて停滞を招くことも少なく、バランス的に改善された印象だった。

 だが、前半33分に手痛いミスが出る。

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