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Jリーグ 1年前

浦和レッズは何が変わったのか? 「少し罪悪感もある」得点力不足の原因とは?【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ショルツ「少し罪悪感もある」

【写真:Getty Images】



 浦和はリーグ戦とルヴァンカップの10試合でわずか9回しかネットを揺らしていない。そのうちの3分の1は3月31日の苦戦中の柏レイソル戦でのものだ。

「個人的なミスや簡単なミスが多すぎる」とショルツは、サイドバックの酒井宏樹と明本考浩がゴールを決めた新潟戦での、チームの流動性の欠如を指摘した。

「必ずしも何かにつながるわけではないが、リズムを崩してしまい、高い位置で奪ったボールがどこにもつながらない。もちろん『誰がゴールを決めてもいい』とも言えますが、攻撃的な選手がゴールを決める方がいいに決まっています。だから、それを仕掛けるのは、チームとして取り組んでいることです。ただ、(彼らは)私やディフェンスのために一生懸命働いてくれているのだから、少し罪悪感もある」

 この問題の根源は、ロドリゲス監督と同様、レッズが準決勝で引き分けた全北戦の得点者2人が、その後、新天地に向かったことだろう。松尾佑介はベルギーのKVCウェステルローに、キャスパー・ユンカーは名古屋グランパスにレンタル中だ。

 ユンカーは土壇場で劇的な同点弾を決め、その後のシュートアウトでもPKを決めた。ショルツと(蔚山現代と契約したため埼玉ではもうプレーしていない)江坂任も12ヤードからネットを揺らしてレッズの決勝進出が決定した。

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