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Jリーグ 1年前

繰り返す失点。川崎フロンターレは変わらなければいけない。「選手同士でも話している」【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

鬼木達監督がハーフタイムに送った指示

【写真:Getty Images】



「最初の失点の時に声をかけてあげたり、そういうことができていれば、鷹虎のプレーも変わっていたと思いますし、もっとチームの力になれるようにやっていかないといけないと感じた」

 本当に彼を中心として仲間に檄を飛ばせるような選手が出てこないと、川崎が足踏み状態から抜け出すのは難しいだろう。

 実際、そこから前半終了までは川崎らしいサッカーがほとんどできなかった。鬼木監督も打開の糸口を探るため、30分過ぎから家長を右に移動させ、宮代を中央、永長を左に移動させたが、なかなかいい流れにならない。そして前半終了間際にマテウス・カストロの豪快な直接FKを決められ、0-2で45分間が終了。指揮官はハーフタイムに「強気でやり続けるように」とメンタル面を中心とした指示を送ったという。

 それでも、後半頭は得点が遠く、逆にユンカーのボレーで3点目を奪われそうになるほどだった。そこで鬼木監督は55分過ぎに4枚替えを決断。交代に踏み切ろうとしたまさにその瞬間に1点が入る。家長から橘田、脇坂とつながり、最終的には宮代が左足を一閃。ようやく枠を捉えたのだ。川崎らしいパス回しからの一撃に期待感を抱いたのか、指揮官は交代を取り止め、そのままの陣容でプレーを続行させた。

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