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Jリーグ 1年前

名選手、名監督にあらず。Jリーグ、大失敗したレジェンド監督5人。チームを低迷させた男たち

text by 編集部 photo by Getty Images

松木安太郎(東京ヴェルディなど)


【写真:Getty Images】


生年月日:1957年11月28日
監督としてのJ1戦績:128試合78勝50敗

 現在は解説者としてサッカーファンであれば誰もが知っている松木安太郎は、現役時代に日本代表として12試合に出場したほどの選手だった。しかし、監督としてのキャリアは名監督と呼べるものではなかった。

 1990年に東京ヴェルディの前身である読売クラブで現役を引退したあと、同クラブのコーチに就任した松木。1993年にJリーグ開幕を控えた状況でペペ監督がチームを去ったことで、35歳の松木がトップチームの監督に就任した。

 しかし、当時スター軍団だったヴェルディをまとめるのに苦労し、ファーストステージは優勝を逃してしまう。セカンドステージ優勝で初代王者になったものの、その手腕には疑問符が付いていた。それでも、タイトルを獲っていたことで一定の評価はできるが、2001年に再びヴェルディに戻ってきたことで、その名誉は失墜した。

 ホームタウンを川崎市から東京都に移転してリスタートを切ったヴェルディを任された松木だが、開幕から低迷。15試合で4勝(延長での2勝含む)11敗の最下位でファーストステージを終えた。松木は第14節で解任となり、セカンドステージで巻き返して年間総合順位でなんとか残留したものの、名門ヴェルディは冷や汗をかいたシーズンだった。

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