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日本代表 11か月前

サッカーU-20日本代表メンバー全選手紹介。世界に挑む21人の逸材【FIFA U-20ワールドカップ2023選手名鑑】

シリーズ:編集部フォーカス text by 河治良幸 photo by AFC

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【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

背番号3:田中隼人(たなか・はやと)
生年月日:2003年11月1日(19歳)
所属:柏レイソル
J1リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 日本人センターバックとしては恵まれたサイズをスピード、左利きという強みを持つ期待のタレントだ。1対1にめっぽう強いが、ディフェスラインの統率力も高い。相手のプレッシャーを全く怖がらないビルドアップで攻撃にもプラスの効果をもたらす。来夏のパリ五輪もすでに視野に入れているという田中。“03ジャパン”でもしばしばゲームキャプテンを担うなど、山根陸とともにキャプテンの松木玖生をサポートする存在になって行きそうだ。

 所属クラブの柏では一時的にポジションを取りかけながら、最近はなかなか試合に出られなかった。代表合流後にネルシーニョ監督の退任がリリースされたこともあり、複雑な気持ちもあるかもしれない。それでも代表戦士として世界での戦いに集中し、同時に井原正巳新監督にアピールしてもらいたい。

背番号4:菊地脩太(きくち・しゅうた)
生年月日:2003年8月16日(19歳)
所属:清水エスパルス
J2リーグ戦成績:2試合0得点0アシスト

 1対1の強さと読みに優れたセンターバックであり、AFC U-23アジアカップでも、存在感のあるプレーで世界行きを支えた。守備的な役割であれば右サイドバックもこなせる。4バックをベースとする“03ジャパン”の守備的なオプションとなる3バックのキーマンでもある。

 グラウンドでも非常に明るく、カメラを向けるとピースサインを送ってくれたり、色んな仲間たちとコミュニケーションを取る姿が見られる。根っからの清水生まれ、清水育ち。清水エスパルスのアカデミーから順調にトップ昇格したが、昨シーズンはJ2長崎に育成型期限付き移籍して、外の環境で経験を積んだ。今シーズン清水ではYBCルヴァンカップに出たのみだが、世界での活躍が、2大会前のU-20日本代表コーチだった秋葉忠宏監督にも強烈なアピールになるはずだ。

背番号13:チェイス・アンリ
生年月日:2004年3月24日(19歳)
所属:VfBシュツットガルト/ドイツ

 類い稀な身体能力で、183cmというサイズ以上のハイスケールを感じさせる。福井太智、福田師王と並ぶ“ドイツ・トリオ”の一人だ。高校サッカー選手権を沸かせたセンターバックはJリーグを経ずドイツの地に渡ったが、この1年あまりで、どこまで成長を遂げているのか。

 幼少期を米国で過ごしたこともあり、生活面はほとんど問題なかったというが、サッカー面では刺激的な日々を送ってきたようだ。頑張りすぎから肺気胸にかかり、一時離脱してしまったこともあるが、シュトゥットガルトのセカンドチームで成長を続け、苦手だったビルドアップにも積極的にトライしてきたという。

 A代表の常連メンバーでもある遠藤航からは焦らないこと、同じセンターバックで、兄貴分としてしたう伊藤洋輝からは一緒にトップチームでプレーしたいと期待をかけられているという。ディフェンス面はもちろん、迫力ある攻撃参加やセットプレーのターゲットマンとしても活躍が期待される。

背番号19:高井幸大(たかい・こうた)
生年月日:2004年9月4日(18歳)
所属:川崎フロンターレ
J1リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト

 今最も著しい成長を見せているタレントであり、躍進の鍵を握る一人と言える。トップ昇格した川崎フロンターレで、なかなか出番を得られない中で参加した3月のAFC U-20アジアカップでも控え続きだった。世界行きを決めた準々決勝のヨルダン戦で、終盤にようやく登場。そしてスタメンだったイラクとの準決勝では悔しいPK戦負けを経験した。

 そうした悔しさを糧に、第8節の名古屋グランパス戦から5試合連続でフル出場。特に京都サンガ戦とサガン鳥栖戦では2試合続けての1-0勝利を支えた。今回はアジアの時と違い、所属クラブの主力として堂々の参戦となるだけに、開幕戦からフル稼働も期待できる。川崎直伝の“止めて蹴る”能力の高さは言わずもがな、守備面が大きく伸びており、1年上の田中隼人や菊地脩太と組んでも引けを取らないだろう。

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