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日本代表 11か月前

サッカーU-20日本代表メンバー全選手紹介。世界に挑む21人の逸材【FIFA U-20ワールドカップ2023選手名鑑】

シリーズ:編集部フォーカス text by 河治良幸 photo by AFC

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【写真:2023 Asian Football Confederation (AFC)】

背番号9:福田師王(ふくだ・しおう)
生年月日:2004年4月8日(19歳)
所属:ボルシア・メンヒェングラートバッハ/ドイツ

 世界一を目指す“03ジャパン”のラストピースとして期待がかかる。178cmというサイズ以上のスケール感があり、卓越した身体能力を生かすフィニッシュは圧巻だ。

 全国高校サッカー選手権で得点王に輝いたヤングスターの進路はドイツの名門だった。日本とは異なる環境に向き合い、下半身を重点的に鍛えることで、現地のピッチにも適応できるようになったようだ。クラブの先輩であるDF板倉滉はもちろん、吉田麻也などからもアドバイスをもらっているという。

 現在はボルシアMGのU-19チームにいるが、8試合で7得点と結果を出し続けている。一番の武器は動き出しという福田。“ドイツ組”のチェイス、福田などと一緒に、世界の舞台でしっかりと価値を高めて、日本を代表するストライカーに駆け上がってもらいたい。

背番号11:坂本一彩(さかもと・いさ)
生年月日:2003年8月26日(19歳)
所属:ファジアーノ岡山
J2リーグ戦成績:3試合1得点0アシスト

 これまで多くのアタッカーを送り出してきたガンバ大阪ユース出身の新星だ。期限付き移籍で加入した岡山で、開幕戦ゴールを決めた。ウズベキスタンで行われたAFC U-20アジアカップから帰国後は2試合の出場にとどまるなど、コンディション面が心配されたが、冨樫監督は初戦から問題なく入れることを強調している。

 生粋のストライカーだが、ドリブルの推進力も坂本の持ち味で、ペナ幅でボールを持ったら必ずシュートに持ち込む。相手のビルドアップのミスを突く形でのショートカウンターを常に狙うなど、抜け目ないハンターだ。怪我の横山歩夢など、世界の舞台に行けなかったFWのライバルたちのためにも、アルゼンチンでゴールを目指す。ちなみに「一彩」の読み方は「イッサ」ではなく「イサ」である。

背番号18:熊田直紀(くまた・なおき)
生年月日:2004年8月2日(18歳)
所属:FC東京
J1リーグ戦成績:1試合0得点0アシスト

 日本のサッカーファンが待ち望んだ正真正銘のストライカーとして期待と注目を集める。左足からの弾丸シュートはもちろん、迫力満点のヘディングなど、飢えた野獣のようにゴールを仕留める。AFC U-20アジアカップでは途中出場だった初戦から結果を出して、エース級の活躍で5得点。大会得点王に選ばれた。ブルーロックの“キング”馬狼照英を真似たゴールパフォーマンスも話題に。

 しかし、帰国後のFC東京ではなかなか出番を得られず、アピールチャンスだったYBCルヴァンカップも不発に。その悔しさは世界の舞台でぶつけてくれるだろう。代表合流の直前に、髪の色をシルバーにした。本人は「たまたま」と主張するが、結果を指せば出すほど注目を集めるのは間違いないだろう。ちなみに「熊田」の読み方は「クマダ」ではなく「クマタ」である。

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【了】

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