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Jリーグ 10か月前

清水エスパルスは“ブースト”の燃料切れか、7年前の再現か。熱血監督が追求する最適解【コラム】

シリーズ:コラム text by 藤江直人 photo by Getty Images

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明治安田生命J2リーグ第17節、FC町田ゼルビア対清水エスパルスが21日に行われ、2-1で町田が勝利した。監督交代から波に乗り、一時は5位まで浮上した清水だったが、ここにきて2連敗。1年でのJ1復帰を果たすためには、乗り越えなければいけない壁にぶつかっている。(取材・文:藤江直人)


FC町田ゼルビア戦は「監督一人がヘボだった」


【写真:Getty Images】

 体の内側からとめどもなく沸き上がってくる、熱い思いに誘発されていたからか。試合後の公式会見に臨んだ清水エスパルスの秋葉忠宏監督の額には、うっすらと汗がにじんでいた。

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 司会を担当する町田ゼルビアの広報担当者から、黒星を喫した一戦の総括を求められた直後。試合中に檄を飛ばし続けた影響でかすれながら、それでいて会見場の後方までしっかりと届く第一声を響かせた。

「まずはアウェイの地までこれだけのサポーター・ファミリーが駆けつけていただいて、最後の最後までわれわれとともに戦い、声援を送ってくれたなかで期待に応えられなかった。選手も最後の最後までファイトして、勝ち点3を目指したなかで監督一人がヘボだったために勝ち点3どころか、勝ち点1すら持って帰れない。これはもう、僕の采配の問題だと思っています」

 敵地・町田GIONスタジアムのゴール裏が、チームカラーのオレンジで埋め尽くされた光景に感謝しながら、悔しさや怒りを含めて、ベクトルのすべてを自らへ向けた指揮官はさらに続けた。

「ただ、僕はここで終わるような指導者ではありませんし、やられっ放しの男でもない。歯を食いしばって必ずここからはい上がって、何としてもチームをJ1へ昇格させます。もっともっと精進して、これだけのサポーター・ファミリーや選手に見合う指導者になれるように成長していきたい」

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