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日本代表 11か月前

こっちも強い!? “非選出”の裏サッカー日本代表イレブン。呼ばれなかった最強の日本人11人

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

RWG:武藤嘉紀


【写真:Getty Images】

生年月日:1992年7月15日
2023リーグ戦成績:16試合6得点7アシスト
直近の代表招集:2021年7月(辞退)

 ドイツ、スペイン、イングランドで計6年間プレーした実績を持つ武藤嘉紀は、2021年夏に日本へ帰ってきた。欧州での最後の数シーズンは苦しいものとなったが、マインツでプレーした3シーズンで公式戦23得点を挙げた実力は本物だった。ヴィッセル神戸でもコンスタントに結果を残し続けている。

復帰後でも最も印象的な活躍を見せているのが今季。右ウイングを主戦場とし、大迫勇也らとともに攻撃陣を牽引する。自身の特徴でもあるフィジカルを攻守に活かし、ここまでリーグ戦ではともに復帰後最多タイの6得点7アシストという成績を残している。

 日本代表では通算29試合に出場し、2018年のFIFAワールドカップにも出場したが、翌年のAFCアジアカップを最後に代表からは遠ざかっている。Jリーグ復帰後の活躍が評価され、昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権で久々に選出されたが、直前のリーグ戦の負傷により辞退という形になった。7月には31歳となるが、Jリーグでは結果を残し続けているだけに、もう1度見てみたい選手でもある。

CF:大迫勇也


【写真:Getty Images】

生年月日:1990年5月18日
2023リーグ戦成績:16試合11得点3アシスト
直近の代表招集:2022年2月

 5月に33歳となった大迫勇也は、前半戦だけで11得点を挙げている。自己最多は鹿島アントラーズ時代の2013年に記録した19得点で、今季はそれを上回るペースでゴールを量産している。

 1860ミュンヘン、ケルン、ブレーメンと3クラブに計7年半在籍した大迫は、ドイツで酸いも甘いも経験している。その能力の高さは33歳となった今も変わらず。後ろを助ける前線からの守備、味方を活かすポストプレー、豊富なフィニッシュパターンと高い決定力はさび付いていない。

 日本代表では2013年にデビューし、14年、18年とFIFAワールドカップに2度出場している。通算57試合25得点という素晴らしい実績を持つが、昨年2月を最後に代表から遠ざかり、昨年のワールドカップ出場を逃している。果たして、大迫がもう1度日本代表のユニフォームを着ることはないのだろうか。

LWG:鈴木優磨


【写真:Getty Images】

生年月日:1996年4月26日
2023リーグ戦成績:17試合8得点4アシスト
直近の代表招集:2018年11月(辞退)

 鹿島アントラーズでプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせた鈴木優磨は、2019年夏にベルギーへ渡った。シントトロイデンでは加入2年目の20/21シーズンにリーグ戦17得点という素晴らしい結果を残したが、22年1月に鹿島へ復帰。小笠原満男がつけていた背番号40を受け継ぎ、タイトルから遠ざかっていた鹿島に戻る道を選んだ。

 復帰1年目の昨季と同様に、今季も圧倒的なパフォーマンスを見せている。キープ力が高く、正確なロングキックで展開する能力にも長けている。ここぞの場面で決めてくれる頼もしさもあり、今季の決定率は30.8%。決してシュート数自体は多くないが、およそ3本に1本を決めている計算となっている。

 鈴木は2018年11月のキリンチャレンジカップで日本代表に初めて選出されている。しかし、直前に行われたAFCアジアチャンピオンズリーグで右足首を負傷し、無念の代表辞退に。それ以降、ベルギー移籍後も含めて森保一監督は鈴木を日本代表に呼んでいない。アントラーズのために戦い続ける万能FWは、日本代表と無縁のキャリアを送っている。

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