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Jリーグ 9か月前

昇格も狙える? ザスパクサツ群馬の改革と躍進。今季が「確かな足がかり」に【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

ザスパクサツ群馬が目指すところ

大宮アルディージャに勝利したザスパクサツ群馬
【写真:Getty Images】



 もちろん、このような主張はJリーグの下位クラブが常々主張していることであり、サッカーにおいて重要なのは最終的には言葉ではなく行動である。ただ、今季のこれまでのチーム成績は、このリブランディングを後押しすることは間違いない。

 群馬のこれまでの2部リーグでの最高成績は、J2が15クラブだった2008年と20チームだった11年の9位。22クラブになってからは12年(勝ち点47)と16年(勝ち点45)の17位が最高。最多勝ち点は14年と20年の49ポイントとなっている。

 今シーズンはこの記録を塗り替えようとしており、12試合を残した現時点ですでに勝ち点47を積み上げている。つまり、あと1勝すればクラブ最多勝を更新し、プレーオフ圏内に浮上できる可能性があるということだ。2023シーズンのスローガンとして掲げた「MORE AGGRESSIVE」を十二分に体現している。

 今週末、群馬は首位・町田を正田醤油スタジアムに迎える。佐藤と並ぶ5得点の得点王、長倉幹樹がアルビレックス新潟に移籍した今、プレーオフ圏内に食い込むだけの攻撃陣のクオリティーがあるかどうかは未知数だ。しかし、たとえ終盤戦にやや調子を落としたとしても、今シーズンは群馬が目指すところへの確かな足がかりとなるに違いない。

(取材・文:ショーン・キャロル)

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【了】

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