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Jリーグ 7か月前

勝負弱い!? J1「先制チーム」勝率ランキング10~18位。逃げ切りに失敗しているクラブは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

17位:北海道コンサドーレ札幌

北海道コンサドーレ札幌
【写真:Getty Images】


リーグ戦成績:8勝9分12敗(14位)
先制した試合の成績:7勝7分2敗
先制した試合の勝率:43.8%

 勝つにしても負けるにしても点がよく入り、観客を飽きさせないクラブとなっているのが近年の北海道コンサドーレ札幌。2018年シーズンから同クラブを率いるミハイロ・ペトロヴィッチ監督が掲げる“超攻撃的サッカー”が浸透していて、ここまでリーグ戦50得点を記録している。

 今季のJ1で50得点以上を記録するのはリーグ1位のヴィッセル神戸(51得点)、2位の横浜F・マリノス(52得点)のみ。得点力だけで言えば、札幌はJ1最強クラスの破壊力を持つチームだ。

 ただ、攻撃的な戦術で高い得点力を誇る反面、守備は非常に脆い。総失点数53は湘南ベルマーレ、ガンバ大阪と並んでJ1ワーストタイ。圧倒的攻撃力の代償と言えるかもしれないが、得失点差-3と失点のほうが上回っている現状である。

 そんな札幌は、先制した試合の成績が7勝7分2敗、勝率は43.8%に留まっている。たとえ先制しても追いつかれる展開が非常に多く、安定して勝ち点3を積み上げられない点がなかなかトップハーフに行けない理由だろう。ちなみに、先制して7度も引き分けに持ち込まれている唯一のJ1クラブとなっている。

 常に次の得点を狙い続ける札幌のスタイルはハマれば非常に強く魅力的だ。しかし、シーズン半ばからは自慢の攻撃力を発揮できない展開も増え、ここ10試合で1勝3分6敗と調子は下降気味である。噛み合わない状況が続くと、引き分けすら拾えず更に順位を落とすことになるだろう。

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