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日本代表 7か月前

史上最強の英雄! 五輪サッカー日本代表、歴代ベストイレブン。世界に爪痕を残した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

CB:吉田麻也(よしだ まや)

五輪日本代表の吉田麻也
【写真:Getty Images】


生年月日:1988年8月24日
日本代表通算成績:127試合12得点2アシスト
五輪通算成績:13試合1得点0アシスト

 2008年の北京オリンピック、2012年のロンドンオリンピック、2021年の東京オリンピックと3度の五輪大会に出場したのがCBの吉田麻也だ。

 19歳で選出された北京五輪では、グループリーグ最終戦のオランダ代表戦にのみ出場したが日本代表は3戦全敗で敗退して悔し涙を飲んだ。オーバーエイジ枠で出場したロンドン五輪、東京五輪では両大会ともキャプテンに任命され、ハードな日程をものともせず全試合にフル出場。日本の壁となってDFラインを統率し、持ち前のキャプテンシーでも力を発揮して、両大会ともにベスト4進出に大きく貢献した。

 特に、東京五輪における準決勝スペイン戦での吉田の守備は素晴らしく、幾度となくスペイン代表の攻撃を防ぎ続けた。延長120分間の激闘は、最後の最後にマルコ・アセンシオに決められて日本代表は敗れたものの、吉田を始めとした守備陣の素晴らしさは際立っていた。

 ちなみに、五輪通算で13試合に出場した選手は、プロの参加が認められて23歳以下の年齢制限が導入された1992年以降では世界で吉田麻也ただ1人。12試合に出場したブラジル代表のネイマールやマルセロ、アルゼンチン代表のハビエル・マスチェラーノらを上回る出場記録である。

CB:松田直樹(まつだ なおき)

五輪日本代表の松田直樹
【写真:Getty Images】


生年月日:1977年3月14日
日本代表通算成績:41試合1得点0アシスト
五輪通算成績:5試合0得点0アシスト

 1996年のアトランタオリンピック、2000年のシドニーオリンピックと2大会連続で五輪に出場したのがCBの松田直樹。A代表にも定着し、16シーズンにわたって横浜マリノス(現:横浜F・マリノス)でプレーしたことから“ミスターマリノス”と呼ばれ愛された選手である。

 高卒ルーキーながら所属クラブの横浜マリノスでは1年目からレギュラーを獲得する逸材として知られていたのが松田。アトランタ五輪に出場した時はまだ19歳の若者だったが、19歳4ヶ月でのサッカー五輪大会出場は当時の日本代表史上最年少記録であった。

 アトランタ五輪ではグループリーグ全3試合にCBとしてフル出場。CB田中誠が中央でDFラインを統率し、右CBに松田、左CBの鈴木秀人を置いた3バックシステムで五輪を戦い抜いた。

 スピード、パワー、判断力の高さに加えて、空中戦にも強さを発揮する松田は、ブラジル代表戦では右CBとしてFWサヴィオ、途中交代で投入されたFWロナウドと対峙。マンマークで相手に仕事をさせず、日本代表に勝利を呼び込む粘り強い守備を展開した。その結果がブラジル代表を1-0で破った“マイアミの奇跡”に繋がったと言えるだろう。

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