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日本代表 7か月前

史上最強の英雄! 五輪サッカー日本代表、歴代ベストイレブン。世界に爪痕を残した男たち

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:高原直泰(たかはら なおひろ)

五輪日本代表の高原直泰
【写真:Getty Images】


生年月日:1979年6月4日
日本代表通算成績:57試合23得点3アシスト
五輪通算成績:4試合3得点0アシスト

 2000年のシドニーオリンピックに出場し、4試合で3得点をあげたのがFW高原直泰だ。

 高原は、1999年開催のFIFAワールドユース選手権で準優勝を果たした小野伸二、稲本潤一、中田浩二と言った黄金世代の1人。そのメンバーを中心に、中田英寿や中村俊輔と言った別世代のMFや、オーバーエイジ枠のDF森岡隆三らが加わったシドニー五輪代表は当時“史上最強”と言われ、サポーターの期待も非常に高い大会であった。

 そんなチームで柳沢敦と2トップを組んだ高原。グループリーグ初戦の南アフリカ代表戦では前半に先制を許すも、中村のフリーキックを高原が頭で合わせ同点に。後半には中田のスルーパスに抜け出した高原が落ち着いて流し込み決勝ゴールを決めた。ゴールゲッターらしいポジショニングとヘディングの上手さ、裏への抜け出しは実に高原らしさにあふれたゴールであった。

 また、五輪において日本代表が32年ぶりに進出した準々決勝のアメリカ合衆国代表戦でも高原は1ゴールを記録。右サイドの中村から放たれたクロスに高原はヘディングで反応し、GKに弾かれたボールを自ら蹴り込んでゴールを決めた。中村の高精度のクロスはもちろん素晴らしかったが、高原の反応の良さと落ち着き、そしてゴールへの嗅覚もまた印象に残るゴールシーンであった。

FW:永井謙佑(ながい けんすけ)

五輪日本代表の永井謙佑
【写真:Getty Images】


生年月日:1989年3月5日
日本代表通算成績:12試合3得点1アシスト
五輪通算成績:6試合2得点0アシスト

 2012年のロンドンオリンピック代表メンバーに招集され、日本代表が戦った全6試合に出場したのがFW永井謙佑。4-2-3-1システムの1トップとして起用されると、豊富な運動量と自慢の快速で試合開始から終盤まで走り続けたスピードスターである。

 同大会で永井は、グループリーグ2戦目のモロッコ代表戦で値千金の決勝点を記録し、また準々決勝のエジプト代表戦でも貴重な先制点をあげている。どちらのケースでも永井の足の速さが際立ったシーンであり、活躍を強烈に印象づける一幕であった。

 また、攻撃面での貢献はもちろんだが、守備面でのハードワークも評価ポイントだ。ロンドン五輪ではボール奪取からの素早いカウンターで得点を奪うケースが多々見られたが、最前線の永井を筆頭に、大津祐樹や清武弘嗣といったスピードあふれるアタッカーが前線から走り回り、連動してプレッシャーを与え続けた結果であった。チーム全体の献身的なハードワークがロンドン五輪におけるベスト4進出に結びついたと言えるが、特に一番前のポジションからプレッシャーをかけ続けた永井の守備面での貢献度は高い。

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