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日本代表 5か月前

鈴木唯人が苦い経験を乗り越えて変貌。サッカーU-22日本代表10番が清水で見せた進化【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子

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サッカーU-22日本代表は18日、国際親善試合でU-22アルゼンチン代表と対戦し、5-2で勝利した。背番号10をつける鈴木唯人は、2得点を挙げる活躍でチームを勝利に導いた。清水エスパルスから海外へはばたいた鈴木は、凱旋試合で成長した姿を見せつけている。(取材・文:元川悦子)

積極果敢にU-22アルゼンチン代表に立ち向かう

U-22アルゼンチン代表から2得点を決めたサッカーU-22日本代表MF鈴木唯人
【写真:NN】



 2022年3月の大岩剛監督体制本格始動から中東、中央アジア、欧州、アメリカと世界各国を転戦し、レベルアップを図ってきたU-22日本代表。来年4月にパリ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC・U-23アジアカップ、そしてそこで3位以内に入れば7~8月にはパリ五輪本戦に進む。そのためにも、チーム力のさらなる引き上げは必須。かつての世界的名手、ハビエル・マスチェラーノ監督が指揮を執るU-22アルゼンチン代表は格好の相手だ。

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「今回は我々にとって初めてのホームゲームで。多くの人に我々のチームを知っていただくチャンス」と指揮官もパリ五輪世代の国内お披露目試合で好印象を残すべく、選手たちにも奮起を求めたという。

 日本の基本布陣は4-3-3。攻撃陣は細谷真大がA代表に引っ張られ、藤尾翔太が10月のアメリカ遠征途中に負傷していることもあり、今回は小田裕太郎が最前線に陣取った。その背後のインサイドハーフに松木玖生と鈴木唯人が位置し、左右のサイドは佐藤恵允と三戸舜介が入る形だった。

 屈強なフィジカルと局面の強さを武器とするアルゼンチンに対し、日本は躊躇することなくハイプレスに行き、奪って素早く攻めるというコンセプトを実践しようと試みた。開始早々の5分には三戸が初シュートを放ち、12分にも小田が右サイドバック(SB)半田陸のスルーパスに反応してフィニッシュに持ち込むなど、選手たちも得点への意欲を色濃く示していた。

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