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海外サッカー 6か月前

ぜひウチへ! 現在フリーの外国人監督10人。元サッカー日本代表指揮官にJリーグを魅了した男も

シリーズ:現在フリーの監督10人 text by 編集部 photo by Getty Images

オリバー・グラスナー(オーストリア)

オリバー・グラスナー
【写真:Getty Images】


生年月日:1974年8月28日
前職:フランクフルト監督

 49歳と指導者としては比較的若いオリバー・グラスナーは、現在フリーの指導者の中でも人気銘柄だ。ここ最近だけでも、ドイツ代表やリヨン、ウニオン・ベルリンの新監督候補として。またリバプールの次期監督候補として名前が挙がっている。

 ドイツの大学で経営学の修士を取得したグラスナーは当初ザルツブルクの経営部門として働いたが、ラルフ・ラングニックの声もあって当時チームを率いていたロジャー・シュミットのアシスタントコーチを務めることになった。その後、母国のリートとLASKリンツで監督として結果を残し、2019年にヴォルフスブルクの監督に就任。ここでもUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権をもたらすなど手腕を発揮している。

 一昨年にはフランクフルトの監督に就任し、元日本代表の長谷部誠、そして日本代表の鎌田大地を指導している。2021/22シーズンにはバルセロナやウェストハムを退けてUEFAヨーロッパリーグ(EL)制覇を果たし、一躍その名を世界に轟かせた。しかし、昨季はDFBポカールで決勝に進んだものの、リーグ戦では年明け以降に低迷。これを受け、フランクフルトから去ることになった。

 ザルツブルク、ラングニック、シュミット…。これらに関わりのあるグラスナー監督がどのようなサッカーを志向しているか想像するのは難しくない。守備を組織化する腕に長けており、激しいプレスとそこからの鋭いカウンターに磨きをかけて相手を上回っていく。ただ、ボールを支配する戦いは得意とはいえず、ビッグクラブよりも中堅クラブの方が能力を発揮しやすいかもしれない。

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