フットボールチャンネル

Jリーグ、「秋春制」への移行を正式決定。2026-2027年から実施「残された課題については継続検討していく」

text by 編集部 photo by Getty Images

Jリーグ 最新ニュース

【Jリーグ移籍情報】2024シーズン明治安田生命J1リーグ(写真:Jリーグフラッグ)
【写真:Getty Images】



Jリーグが「秋春制」へのシーズン移行を決定

 Jリーグは19日、第12回理事会を実施。その後に行われた記者会見において、現行の2月開幕の「春秋制」から8月開幕の「秋春制」へ2026-2027年シーズンからシーズン移行を実施することを正式決定した。「残された課題については継続検討していく」と発表している。



【今シーズンのJリーグは「DAZN for docomo」で!
いつでもどこでも簡単視聴】[PR]


 Jリーグはこれまでにも秋春制へのシーズン移行を検討し続けてきたが、実現には至っていなかった。しかし昨年、アジア最高のクラブを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)が一足先に秋春制への移行を決めたこともあり、議論が再燃。近年続く夏場の猛暑の中でのゲームを減らすことで選手のパフォーマンスを高いレベルで維持できること。また、欧州のシーズンに合わせることで選手の移籍がよりスムーズになる点などがメリットとして挙げられてきた。

 一方、寒冷地を本拠地とするクラブにとっては大きな不安も。Jリーグは秋春制の場合12月〜2月にウィンターブレイクを設けるとしているが、その期間外でも雪国が雪や寒さの影響を受けないとは言い切れない。練習場やスタジアムの環境整備にかかるコストや時間、また交通機関へのダメージによる集客率の低下などが懸念されている。また、上記の通り長い期間ウィンターブレイクを設けることになれば、今度は日程が過密になるという問題も出てくる。それはもちろん、選手のパフォーマンス面に影響するだろう。

 そんな課題も見られる中で、Jリーグは2026-2027年からの「秋春制」移行を決定することとなった。開幕は2026年8月第1週で、翌年の5月末に閉幕。12月第2週から2月第3周までウィンターブレイクを挟むことになる。

 Jリーグは「これまで各クラブとの分科会や担当者会議、実行委員会、理事会において、様々な検討を重ねてまいりました。検討の過程において、Jリーグが目指す姿を明確化し、その目指す姿を実現するために「シーズン移行」を実施すべきと判断し、本日理事会にて決議いたしました」とリリースで伝えている。

【関連記事】
J1要チェック! J2で輝く若き逸材10人。Jリーグ“個人昇格”の候補者たちは…
【一覧】Jリーグ移籍情報2024 新加入・昇格・退団・期限付き移籍・現役引退
Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング。人気や育成、成績など各指標からJ1~J3全60クラブを順位化

【了】

KANZENからのお知らせ

scroll top