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「三笘薫ガンバレ」状態。なぜサッカー日本代表は個を活かせないのか? スペイン人指導者が指摘「反省もなく繰り返すと…」

シリーズ:スペイン人指導者の視点 text by 川原宏樹 photo by Getty Images

戒めと期待。「反省もなく繰り返すと…」「そこに価値がある」



「うまくいかなったこと、失敗したことに直面したときに、人はその答えや対策を導き出そうとします。このような反省もなく同じことを繰り返していると、決して発展は得られません。そういう意味では、今後の日本代表が課題解決に向けてどのように取り組むかに注目すべきだと思いますし、そこに価値があると感じています」

「森保監督がどのように準備して、どのようなプレーを求め、どのように示すのか。また、それに対して選手らがどのように実行するのか。こういったプロセスがあるのか見ていくことが必要でしょう。同じようなことを繰り返すと、同じような結果を繰り返す可能性が高まります。このままではワールドカップのような勝利もあれば、アジアカップのような敗退もあるといったように不安定なままで、進展しているのかしていないのかわからないという状態になってしまうでしょう」

 このように戒めをもって提言したアレックスだが、今後の日本代表は「楽しみ」だという。

「ポジティブに考えれば、失敗を糧にするしかない状況です。ですから、森保監督をはじめとする日本代表が今後どうやって進展していくかに注目したいと思います」

 3月にはFIFAワールドカップ26アジア2次予選が再開する。その後は9月から始まるアジア最終予選と、しばらくはアジア勢との戦いが続く。その戦いのなかでアジアカップで露呈した課題をどのように解決していくか見どころである。

(取材・文:川原宏樹)

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【了】

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