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日本代表 3か月前

サッカー日本代表からは? アジア杯ベストイレブン。アジア最高峰の選手たち【アジアカップ2023】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ソン・フンミン(韓国代表)

韓国代表のソン・フンミン
【写真:Getty Images】


所属クラブ:トッテナム(イングランド)
生年月日:1992年7月8日
アジアカップ2023成績:6試合3得点0アシスト

 64年ぶりのアジアカップ制覇を目指した韓国代表は準決勝で敗退したが、ソン・フンミンはエースの仕事をしたと言えそうだ。

 31歳のベテランは、アジアカップで全試合にフル出場した。所属するトッテナムでもほぼ休みなしでプレーしているなか、延長戦2試合を含めてピッチに立ち続けているのは驚異というほかない。

 もちろん、その活躍も見事だった。準々決勝のオーストラリア代表戦は、1点ビハインドで後半アディショナルタイムに突入する厳しい展開だったが、ソン・フンミンがPKを獲得して同点弾が生まれると、延長戦では完璧な直接FKを決め、チームを劇的逆転勝利に導いている。

 韓国代表にとって厳しい試合が多かった今大会だが、そういった状況でチームを引っ張れる選手がいることは大きな意味がありそうだ。

FW:ヤザン・アル・ナイマト(ヨルダン代表)

ヨルダン代表のヤザン・アル・ナイマト
【写真:Getty Images】

所属クラブ:アル・アハリ(カタール)
生年月日:1999年6月4日
アジアカップ2023成績:7試合4得点2アシスト

 ヤザン・アル・ナイマトは、準優勝したヨルダン代表の攻撃をけん引した。全試合に出場して4得点2アシストを記録している。

 アル・ナイマトは、グループリーグ初戦のマレーシア代表戦で2アシストを記録すると、第2戦の韓国代表戦でゴールを決めた。準決勝で再び韓国代表と対戦すると、ムサ・アル・ターマリのアシストを受けてゴールを決めている。この試合ではペナルティーエリア内で2人のDFをドリブルでかわしてシュートまで持ち込むシーンもあり、脅威になり続けていた。

 決勝のカタール代表戦は敗れはしたものの、67分に巧みなボールコントロールからゴールを決めており、ヨルダン代表に希望をもたらしている。

 ヨルダン代表メンバーでヨーロッパのクラブでプレーしているのはアル・ターマリのみだが、アル・ナイマトもハイレベルな選手であることが証明された。まだ24歳と若く、今大会の活躍に注目して獲得を目指すクラブが出てきても不思議ではない。

FW:サルダル・アズムン(イラン代表)


【写真:Getty Images】

所属クラブ:ローマ(イタリア)
生年月日:1995年1月1日
アジアカップ2023成績:5試合2得点3アシスト

 サッカー日本代表を下したイラン代表では、FWサルダル・アズムンが大会を通じて活躍した。

 所属するイタリアのローマでポジションを得られていないアズムンだが、イラン代表では中心選手として活躍している。グループリーグ初戦のパレスチナ代表戦で1得点を決めると、第2戦の香港代表戦は出場せず、第3戦のUAE代表戦で2アシストを記録した。

 準々決勝の日本代表戦では、相棒のメフディ・タレミが出場停止で不在の中、イラン代表の攻撃をけん引している。この試合について日本代表の守備の問題を指摘する声は多いが、モハメド・モヘビが決めた得点シーンのアシストは、トラップからスルーパスまで完璧なアクションだったと言える。続く準決勝でカタール代表に敗れたものの、アズムンは巧みなオーバーヘッドで先制点を決め、強烈なインパクトを残していた。

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