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Jリーグ 2か月前

「勝たないとやばい」ジュビロ磐田で「誰が起爆剤になるか」藤原健介と古川陽介が直面する現実「そこがJ2との違い」【コラム】

シリーズ:コラム text by 河治良幸 photo by Getty Images

“降格圏”に危機感「そろそろ勝たないとやばい」



 磐田は15人の新戦力を獲得。41歳となったGK川島永嗣を除くと、3月で30歳になった中村が最も年齢が高い。大卒ルーキーながら右サイドバックで5試合スタメンの植村洋斗、同じ右サイドバックで起用される20歳の西久保駿介など、若い新戦力が活躍していくことも大事だが、やはり生え抜きとして3年目を迎えた藤原と古川が、チームの中心的な存在になっていけば頼もしい。彼らよりひとつ先輩で、パリ五輪を目指すU-23代表のDF鈴木海音も代表帰りの鹿島戦で、ようやく今年のリーグ先発出場をつかんだ。

 開幕戦から4試合は1週間に1回のペースであり、今回は2週間空いての公式戦だったが、今後は中3日で4月3日のアルビレックス新潟戦、さらに中3日でアウェイの京都サンガF.C.戦と過密日程になってくる。当然、ルヴァン杯や天皇杯も挟まってくる状況で、彼らが開幕時からの主力選手に勝るとも劣らない存在になっていけるか。そのためには個人のプレーはもちろん、メンタル的なところでも活性化が求められる。

 ここまで5試合の内容は悪くないが、結果は1勝4敗で“降格圏”の18位。個人としてもチームとしても、悠長に構えていることはできない。藤原はようやく与えられたチャンスを逃さず、試合に絡んでいくことを前提としながら「そろそろ勝たないとやばいので、まずはチームとして勝利したい」と危機感をつのらせた。すぐにやってくるホームの新潟戦は内容面よりも勝ち点が求められる試合で、彼らがどんな役割を果たしていくのか注目したい。

(取材・文:河治良幸)

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