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Jリーグ 2か月前

ミスの連鎖…。曺貴裁が京都サンガを率いる意味。「距離感が生まれた」最下位転落のチームに欠けていた意識【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田J1リーグ第14節、浦和レッズ対京都サンガF.C.が15日に行われ、3-0で浦和が勝利した。敗れた京都は最下位に転落。就任4年目を迎える曺貴裁監督の下で築き上げてきたスタイルは、なぜ結果につながらないのか。選手と指揮官の言葉から、浮上のヒントを掴みたい。(取材・文:加藤健一)


「起こるべくして起きている」最下位に転落した京都サンガの現状

浦和レッズに敗れた京都サンガF.C.
【写真:Getty Images】

 ヴィッセル神戸戦で未勝利を6試合で止めたが、そこから4試合続けて複数失点を喫して4連敗。4月はわずか1ゴールと得点力不足に悩まされたが、反対にここ3試合はいずれも先制点を許し、反撃のチャンスを逃している。

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 4連敗で最下位まで転落した。京都がJ1に上がって今季が3シーズン目。16位、13位だった過去2シーズンで降格圏に沈んだことはあったが、最下位はこれが初めて。史上最強を謳って始動した今季は、4年目を迎えた曺貴裁政権最大の山場に差し掛かっていると言えるだろう。

「前半にいいゲームができているが故に、どこかディフェンスのリスクのところが疎かになってしまったり、前重心の中でカウンター一発でやられてしまう」

 開幕から14試合すべてに出場している福田心之助はこう話す。この試合では立ち上がりの2分と9分に獲得したCKから、いずれもロングカウンターを受けてしまっている。試合の入りは決して悪くなかったが、寄せきれないシーンやプレスが遅れてファウルになるシーンは多かった。

 松田天馬は「1つミスが出たあとにまた次のミスが出て、また次のミスが出る。連鎖していくところがあったので、そこは切らなきゃいけない」と振り返る。麻田将吾も「どちらかと言ったら、自分たちで流れを向こうに渡してしまった」と言っていた。

「この成績と現状は当然、山を登る段階で自分たちに起こるべくして起きている」と指揮官は言う。結果がついてきていないのは事実であり、自分たちに矢印を向けて京都が築き上げてきたスタイルを見つめ直す時期に来ているのかもしれない。

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