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Jリーグ 6日前

鹿島アントラーズが装備する「破壊する仕組み」。世界のセオリーに沿ったプレッシングのメカニズム【戦術分析コラム】

シリーズ:戦術分析コラム text by らいかーると photo by Getty Images

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 ランコ・ポポヴィッチ監督が率いる鹿島アントラーズは、明治安田生命J1リーグで首位FC町田ゼルビアと勝ち点で並ぶ2位という好位置につけている。高い得点力を誇る攻撃のメカニズムをひも解いた前編に続き、後編ではボール非保持時に焦点を当てる。(文:らいかーると)


著者プロフィール:らいかーると

1982年、浦和出身。とあるサッカーチームの監督。サッカー戦術分析ブログ「サッカーの面白い戦術分析を心がけます」主宰。海外サッカー、Jリーグ、日本代表戦など幅広い試合を取り上げ、ユニークな語り口で試合を分析する人気ブロガー。著書に『アナリシス・アイ ~サッカーの面白い戦術分析の方法、教えます~』『森保JAPAN戦術レポート 大国撃破へのシナリオとベスト8の壁に挑んだ記録』がある。

相手の攻撃に立ちはだかる4人の強者

佐野、知念、関川、植田
【写真:Getty Images】

 前線の4枚が流動的に動き回る関係で、鹿島アントラーズは守備の配置が整うことに時間がかかってしまうことがある。そんなときのために攻撃参加を自重しているセントラルハーフと強烈なセンターバックがトランジションに控えている。

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 特に佐野海舟と知念慶は68メートルを2人でカバーする勢いを見せる。トランジションのデュエルでも、セカンドボールの争いでも、最終ラインの防波堤としても、このコンビは強さを見せ続けている。佐野はともかく、エンゴロ・カンテを彷彿とさせる知念のプレーは誰が予想しただろうか。

 彼らが突破されたとしても最後に構えるのは泣く子も黙りそうな関川郁万と植田直通である。クロスが上がっても入りそうな気配はしない。ほとんどこのコンビで跳ね返し続けているかのような印象を与えてくる。

 このセンターバックコンビは困ったときのセットプレーでも存在感を示し、撤退した相手を崩すための手段として得点でも貢献していることは見逃せない点だろう。ハイプレッシングにはロングボールで、ミドルプレッシングには柔軟なポジショニングとサイドチェンジで、困ったときはセットプレーと、地味に全方位で可能性の高い攻撃を繰り出せるのであれば結果がついてくることも納得なのではないだろうか。

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