勝ち点1は「頭になかった」

【写真:Getty Images】
山田は「結果としてそれが正しかったか僕はわからないですけど、マイナスに働いてしまったかもしれない」と前置きしながら「ただ、あの3点目をとった時に、シーソーゲームっぽい流れの中でうちが2点返して、このホームのスタジアムの雰囲気の中で、この勢いのまま、シーソーゲームのまま勝ち点3を取りに行くという判断を中でして、結果として失点してしまったので。リスクをかけて勝ち点3というがあって、あそこで勝ち点1を取りに行くというのはちょっと頭の中には無かった」と認める。
3-3に追いつきながら、決勝点を決められてしまったチームに、試合後のサポーターからは激励のコールが送られた。試合前にはホーム3連戦に向けて、サポーター有志の人たちが観客にビラを配り“12人目の選手”として、ピッチ上で戦う選手たちを鼓舞してほしいと働きかけた。
山田は「僕たちも本当に悔しいし、サポーターもその思いは一緒だと思うんですけど、そんな中で、本当に全て押し殺して前向きに自分達を支えてくれているので。それに報いるというか、最後みんなに喜んでもらえるように頑張りたい」と語る。
そのホーム3連戦の1試合目となるG大阪戦で、勝ち点を積み上げられなかった磐田。他会場ではライバルの柏レイソルとアルビレックス新潟が1-1と引き分けて、数字上は降格の可能性を残していた湘南ベルマーレ、川崎フロンターレ、京都サンガF.C.、横浜F・マリノスが揃って残留を確定させた。
そして19位の北海道コンサドーレ札幌は湘南と引き分けたことで、2連勝を条件に、柏と磐田の結果、そして得失点差に望みを託すこととなった。
磐田としては新潟と柏の結果にもよるが、基本的にはここからホームの2試合、そして最終節となるアウェイのサガン鳥栖戦まで、一戦必勝でやっていくしかない。
これまで3度の降格を経験している山田だが、現在の磐田は横内監督を中心に、現場はもちろんサポーターも含めて一致団結できており、十分に残留を勝ち取れる空気感があることを主張する。しかし、YBCルヴァンカップ準優勝の新潟、ここ4試合後半アディショナルタイムの失点で、勝ち点を失う試合が続く柏、奇跡の逆転残留を目指す札幌も、残留に説得力のあるチームばかりだ。
17位の柏と勝ち点5差の磐田としては11月16日のマリノス戦で勝ち点3を取り、ホーム3戦目のFC東京戦、そして最後の鳥栖戦に希望を繋いで行くしかない。
「まだまだ希望はあるし、可能性はあると僕自身は本当に感じながらプレーはできているので。どうにか次、勝ち点3をとって上にプレッシャーをかけたい」と山田。もちろん戦術や監督の起用法など、試合に関わる要素は多くあるが、チームの一体感はラスト3で勝ち点3を積み上げるための絶対条件になっていくだろう。
(取材・文:河治良幸)
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