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Jリーグ 1年前

小林悠が掲げた目標と揺れる胸中「川崎フロンターレで引退するのが一番ですけど…」「若い選手には響かないのかな」【独占取材】

間近で見た大久保嘉人の凄さ「歴代1位は当然だし…」

「嘉人さんのすごいところは、ボールを要求するところがジュニーニョよりもすごく強かったというか、ゴールを決める自信があったからこそ、自分にプレッシャーをかけてでも、ベテランだろうが若い選手だろうが誰にでもパスを出せと言っていた。自分もこうならなきゃいけないと思わされました」

 通算得点ランキングの上位10傑で、大久保がキャリアを通じて放ったシュート総数は1141本と群を抜いて多い。他に大台を超えているのは、152ゴールで小林のすぐ上にランクされているマルキーニョスの1066本だけ。インタビュー時点で729本だった小林は、間近で見ていた大久保の鬼気迫る姿を思い出す。

「練習でも居残って、誰よりも多くシュートを打ち続けていました。僕も何回かつき合いましたけど、これでは自分が壊れると思ってやめました。あの練習量を見れば、僕を含めてみんながパスを出すようになりますよね。歴代1位は当然だし、嘉人さんのすごいところは得点を取る他にも何でもできるところなんですよ。野性的な動きもできるし、周りも使えるし、サッカーIQも高い。本当にすごい選手でした」

 大久保が川崎を去った2017シーズン。30歳の節目を迎えた小林は再び1トップを任され、現時点で唯一となるリーグ戦全34試合出場を果たす。そのうち途中出場は一度だけで、2951分を数えたプレー時間も自己最長で、リーグ戦優勝に加えて個人では得点王とリーグMVP獲得と最高のシーズンを送った。

 その後もジュニーニョが教えてくれたエースの矜持に、大久保が示した、いい意味でのエゴイズムを融合させながら2021シーズンまで6年連続で2桁ゴールをマークした。しかし、年齢を重ねてきた過程で途中出場の回数が先発のそれを上回るようになり、2022シーズン以降はゴールも1桁にとどまっている。

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