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Jリーグ 1年前

小林悠が掲げた目標と揺れる胸中「川崎フロンターレで引退するのが一番ですけど…」「若い選手には響かないのかな」【独占取材】

「立場的に難しい」「若い選手たちには響かないのかな」揺れるベテランの胸中

 川崎も2022シーズンは無冠に終わり、昨シーズンは天皇杯を制したものの、今シーズンも再び無冠に終わった。唯一のタイトル可能性を残していたYBCルヴァンカップでも、10月に行われたアルビレックス新潟との準決勝で、アウェイの第1戦で1-4、ホームでの第2戦では0-2と敗れて敗退した。

 そして、第2戦後にホームのUvanceとどろきスタジアムに、稀有な光景が生まれた。場内を回った川崎の選手へ降り注いだ、過去にほとんど聞かれなかったブーイングを小林は当然と受け止めた。

「唯一、タイトルを獲得できる可能性が残っていた大会なのに、振り返れば第1戦がすべてだったというか、タイトルがかかった試合でこれか、と思えた入り方であり、失点の仕方だったので」

 53分までに大量4ゴールを奪われ、瀬川祐輔のゴールで一矢を報いるのが精いっぱいだった第1戦で、小林は最後までベンチで戦況を見つめていた。自らが置かれた状況を踏まえて、複雑な胸中を明かす。

「立場的に難しいんですよね。やはり試合に出ていないベテランの選手が、昔を知っているおじさんみたいにああだ、こうだと言うのはどうなのかな、と。もちろん必要なときもあるし、いまの若い選手たちには響かないのかなと思う場面もある。自分が新潟との第1戦に出ていたら、タイトルがかかっている試合だぞともっと言っていたと思し、もちろん他の試合でも立場的には言ってはいるんですけど……」

 海外を含めた移籍など、新陳代謝が宿命づけられているサッカー界で川崎も例外ではない。2017シーズンの初タイトル獲得を知る選手は、今シーズンにおいて小林の他にはわずか5人だった。

「そのなかで(大島)僚太はあまり声を発するようなタイプじゃないけど、戦術面を含めて、サッカーに関して僚太にいろいろと聞く中盤の選手や若い選手はけっこう多いんですよ」

 こう語った小林は、チーム内で自身が果たそうとしてきた役割をこう振り返っている。

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