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驚きの活躍!? 冬の欧州移籍で大成功した日本人選手10人。サッカー日本代表常連から無名だった若手まで

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

FW:高原直泰(たかはら・なおひろ)

高原直泰
【写真:Getty Images】

生年月日:1979年6月4日
移籍先:ジュビロ磐田→ハンブルガーSV(ドイツ)
移籍日:2003年1月1日
移籍金:20万ユーロ(約3200万円)

 静岡県立清水東高等学校を卒業して1998年にジュビロ磐田でプロになった高原直泰は、2000年にサッカー日本代表デビューを果たした。

 加入当初から成長著しいFWとして認知されていたが、2002シーズンの活躍は圧倒的で、磐田では中山雅史とコンビを組み、リーグ戦26得点で得点王に輝く。年間MVPも受賞し、磐田のJ1制覇に貢献した後、ドイツのハンブルガーSVに加入した。

 Jリーグで圧倒的な得点力を示した高原だが、ドイツ移籍時はなかなかゴールを決められなかった。2002/03シーズン後半戦は3得点1アシストに終わり、翌03/04シーズンも2得点2アシストに終わった。

 これは起用法による影響が大きい。当時のハンブルガーSVにはベルナルド・ロメロやセルゲイ・バルバレスといったFWが在籍しており、高原はウイングで起用されることが多かった。磐田や日本代表のときよりもゴールから遠い位置でプレーすることが多く、自慢の決定力は前面に出なかった。

 それでも、高原は1年目にリーグ戦16試合、2年目に29試合に出場。コンスタントに起用されると、3年目の2004/05シーズンにはFWとしての出場機会が増え、リーグ戦31試合で7得点2アシストを記録した。現地ファンからは親しみを込めて“スシボンバー”と呼ばれ、その愛称は日本でも広く知られるようになった。

 ハンブルガーSVが高原獲得に投じた移籍金は20万ユーロ(約3200万円)だったが、2006年夏にフランクフルトへ移籍した際、市場価値は150万ユーロ(約2.4億円)にまで上昇していた。ヨーロッパへの挑戦を通じて、自身の価値を高めたことは間違いない。

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