DF:松本遥翔(まつもと・はると)
生年月日:2006年9月29日(18歳)
所属クラブ:鹿島アントラーズ
「可愛い子には旅をさせよ」というが、松本遥翔はこのまま今シーズンを鹿島アントラーズで過ごして良いのだろうか。大きなポテンシャルを秘める18歳は、期限付き移籍によってさらなる成長が期待できるかもしれない。
というのも、松本は鹿島のトップチームで出場機会がないからだ。チームはここまでリーグ戦9試合を消化しているが、同選手のベンチ入りはなく、厳しい立場に立たされている。
現在18歳の松本は、鹿島ユース出身。2024年に2種登録され、今季から正式にトップチームに昇格した。主戦場である右サイドバック(SB)のポジションでは、昨季ブレイクを果たした濃野公人が絶対的な地位を築いており、松本にとって背番号22とのポジション争いに勝つのは容易ではない。
それでも、松本には先輩に劣らない確かな才能がある。センターバック(CB)として起用されるほどフィジカルが強く、対人守備には絶対的な自信をもつ。また、持ち味であるフィジカルは攻撃面にも活かされており、推進力のあるドリブルで相手を強引にはがして前線までボールを運ぶことができる。
現代サッカーでSBやCBに求められるスピードや高い足元の技術も兼ね備えており、攻守両局面で貢献できるという点で、松本の獲得に興味を示すクラブは少なくないだろう。現状を考えると、この夏に期限付き移籍という名の武者修行に出ることも検討すべきだろう。
